「今日も特に何も無かったよ」とAさんは言いながら、「そうだ、S会社のオヤジさん(社長)が来て、sakeさんにカステラ置いてったよ。」と言うので、「え?私にですか?!」と言いながら、
「それもしかして、××屋さんのカステラじゃありませんか?」
「そうだよ!よく分かったね。(笑)」
「だって、ついこの前年始回りに来られてそのカステラをいただいたばかりですよ。」
それを私は「ありがとうございます」と受け取った後、社長さんが出て行ってから、箱をあけると、袋にくるまれた長細い大きなカステラが2本、ダダン!ダダン!と出てきたので、「こりゃ、うちの会社じゃ一切れふた切れ食べてそれきりだわ」と思ったのだが、一応そこに居るnanuさんに「カステラ食べますか?」と言ってみたところ、「甘いのは食べねぇよ」と言われ、そばに居る秀クンも「食べないよ」と言われたので、冷蔵庫にしまっておき、あとで課長が帰る時に「家族で食べるようだったらみんな持って帰ってください」と言いながら、その時もそこに秀クンが居たので「半分持って帰ります?」と尋ねると、「(一応)持ってく」と言うので、課長と秀クンに1本ずつハイ、ハイと渡して持って帰ってもらったと言う経緯がある。
↑
私はこの話をしながら、「あれぇ?私がまだ食べてないから持ってきてくれたのかなぁ?でもどうしてそれを社長さんが知ってるんだろう?」とつぶやいた。
そして、「あ!そうか!年始回りのカステラが余っちゃったから困って持ってきてくれたのか!」と納得した。
しかし、Aさんはそんなことより私が日頃「私だけお歳暮のビールの箱が1つ少ない」とか「私の分の洗剤はないのか」とか「私だけは給料上がらんか」とかブースカブースカ言っているので(文章にするとなんてイヤな女。。)、S社の社長さんがsakeさん個人にカステラをと言うのがとても嬉しかったようで、「sakeさんの机の上に置いておいたから週明けに持って帰りなよ」と言う。
電話が切れたからも、私はしばらく「なんでわざわざガソリン使ってカステラ持ってきてくれたのかなぁ」と、これこそまさに「キツネにつままれる」と言う状態であった。
そしてあれこれ思い出しているうちに、私はその昔、社長さんに「うちにも来てもらえないかと思っていたんだよ」と言われたことを思い出した。
遠くからでも気に掛けてくださっているのだろうか。・・・
私はそれからブログを検索して、その日の記録を探した。
当時は少なくても今より明るくて元気だった。
「採用してもらえた会社だから最後までガンバロウ」と書いてあった。
結局、最後までガンバルことはできなかった。
そして私は今になって時々あの会社の事も思い出す。
こんな風にブログを読むと、楽しかったんだなと思うのだ。
あの時の幾つかの選択肢のうちの、一番ビンボウくじをひいたような気がしてしまい、さらにkekeの現実が関わってくると、ほんとにクラクラしそうになる。
だけど、その中でさえ、私は後悔はしないのだ。
「絶対にこうしたい!」と思ったものを選んだからだ。
どんなにあの後平和で穏やかな人生が用意されていても、私はやっぱりあそこでああしなければあの岐路から今でも離れられていないと思う。
kekeも同じように選択ができているのだろうか。
大学を辞める時は何度も訊いたし、実際に辞める前に考える時間はたくさんあった。
後悔さえなければ、いいんだ。
そこだけは何度も訊いたんだし、kekeが決めたんだ。
それにしても、幾ら余り物でもついででも、私ご指名でカステラを置いていってくれる社長さんがいるんだから、いつまでもメソメソしててはいけない。
頑張っていれば、そのうちいいこともあるさ。
「それもしかして、××屋さんのカステラじゃありませんか?」
「そうだよ!よく分かったね。(笑)」
「だって、ついこの前年始回りに来られてそのカステラをいただいたばかりですよ。」
それを私は「ありがとうございます」と受け取った後、社長さんが出て行ってから、箱をあけると、袋にくるまれた長細い大きなカステラが2本、ダダン!ダダン!と出てきたので、「こりゃ、うちの会社じゃ一切れふた切れ食べてそれきりだわ」と思ったのだが、一応そこに居るnanuさんに「カステラ食べますか?」と言ってみたところ、「甘いのは食べねぇよ」と言われ、そばに居る秀クンも「食べないよ」と言われたので、冷蔵庫にしまっておき、あとで課長が帰る時に「家族で食べるようだったらみんな持って帰ってください」と言いながら、その時もそこに秀クンが居たので「半分持って帰ります?」と尋ねると、「(一応)持ってく」と言うので、課長と秀クンに1本ずつハイ、ハイと渡して持って帰ってもらったと言う経緯がある。
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私はこの話をしながら、「あれぇ?私がまだ食べてないから持ってきてくれたのかなぁ?でもどうしてそれを社長さんが知ってるんだろう?」とつぶやいた。
そして、「あ!そうか!年始回りのカステラが余っちゃったから困って持ってきてくれたのか!」と納得した。
しかし、Aさんはそんなことより私が日頃「私だけお歳暮のビールの箱が1つ少ない」とか「私の分の洗剤はないのか」とか「私だけは給料上がらんか」とかブースカブースカ言っているので(文章にするとなんてイヤな女。。)、S社の社長さんがsakeさん個人にカステラをと言うのがとても嬉しかったようで、「sakeさんの机の上に置いておいたから週明けに持って帰りなよ」と言う。
電話が切れたからも、私はしばらく「なんでわざわざガソリン使ってカステラ持ってきてくれたのかなぁ」と、これこそまさに「キツネにつままれる」と言う状態であった。
そしてあれこれ思い出しているうちに、私はその昔、社長さんに「うちにも来てもらえないかと思っていたんだよ」と言われたことを思い出した。
遠くからでも気に掛けてくださっているのだろうか。・・・
私はそれからブログを検索して、その日の記録を探した。
当時は少なくても今より明るくて元気だった。
「採用してもらえた会社だから最後までガンバロウ」と書いてあった。
結局、最後までガンバルことはできなかった。
そして私は今になって時々あの会社の事も思い出す。
こんな風にブログを読むと、楽しかったんだなと思うのだ。
あの時の幾つかの選択肢のうちの、一番ビンボウくじをひいたような気がしてしまい、さらにkekeの現実が関わってくると、ほんとにクラクラしそうになる。
だけど、その中でさえ、私は後悔はしないのだ。
「絶対にこうしたい!」と思ったものを選んだからだ。
どんなにあの後平和で穏やかな人生が用意されていても、私はやっぱりあそこでああしなければあの岐路から今でも離れられていないと思う。
kekeも同じように選択ができているのだろうか。
大学を辞める時は何度も訊いたし、実際に辞める前に考える時間はたくさんあった。
後悔さえなければ、いいんだ。
そこだけは何度も訊いたんだし、kekeが決めたんだ。
それにしても、幾ら余り物でもついででも、私ご指名でカステラを置いていってくれる社長さんがいるんだから、いつまでもメソメソしててはいけない。
頑張っていれば、そのうちいいこともあるさ。