きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

あの岐路から

2012-01-07 | 今の会社
「今日も特に何も無かったよ」とAさんは言いながら、「そうだ、S会社のオヤジさん(社長)が来て、sakeさんにカステラ置いてったよ。」と言うので、「え?私にですか?!」と言いながら、

「それもしかして、××屋さんのカステラじゃありませんか?」
「そうだよ!よく分かったね。(笑)」
「だって、ついこの前年始回りに来られてそのカステラをいただいたばかりですよ。」


それを私は「ありがとうございます」と受け取った後、社長さんが出て行ってから、箱をあけると、袋にくるまれた長細い大きなカステラが2本、ダダン!ダダン!と出てきたので、「こりゃ、うちの会社じゃ一切れふた切れ食べてそれきりだわ」と思ったのだが、一応そこに居るnanuさんに「カステラ食べますか?」と言ってみたところ、「甘いのは食べねぇよ」と言われ、そばに居る秀クンも「食べないよ」と言われたので、冷蔵庫にしまっておき、あとで課長が帰る時に「家族で食べるようだったらみんな持って帰ってください」と言いながら、その時もそこに秀クンが居たので「半分持って帰ります?」と尋ねると、「(一応)持ってく」と言うので、課長と秀クンに1本ずつハイ、ハイと渡して持って帰ってもらったと言う経緯がある。
   
         ↑
私はこの話をしながら、「あれぇ?私がまだ食べてないから持ってきてくれたのかなぁ?でもどうしてそれを社長さんが知ってるんだろう?」とつぶやいた。
そして、「あ!そうか!年始回りのカステラが余っちゃったから困って持ってきてくれたのか!」と納得した。

しかし、Aさんはそんなことより私が日頃「私だけお歳暮のビールの箱が1つ少ない」とか「私の分の洗剤はないのか」とか「私だけは給料上がらんか」とかブースカブースカ言っているので(文章にするとなんてイヤな女。。)、S社の社長さんがsakeさん個人にカステラをと言うのがとても嬉しかったようで、「sakeさんの机の上に置いておいたから週明けに持って帰りなよ」と言う。


電話が切れたからも、私はしばらく「なんでわざわざガソリン使ってカステラ持ってきてくれたのかなぁ」と、これこそまさに「キツネにつままれる」と言う状態であった。

そしてあれこれ思い出しているうちに、私はその昔、社長さんに「うちにも来てもらえないかと思っていたんだよ」と言われたことを思い出した。

遠くからでも気に掛けてくださっているのだろうか。・・・


私はそれからブログを検索して、その日の記録を探した。
当時は少なくても今より明るくて元気だった。

「採用してもらえた会社だから最後までガンバロウ」と書いてあった。
結局、最後までガンバルことはできなかった。

そして私は今になって時々あの会社の事も思い出す。
こんな風にブログを読むと、楽しかったんだなと思うのだ。

あの時の幾つかの選択肢のうちの、一番ビンボウくじをひいたような気がしてしまい、さらにkekeの現実が関わってくると、ほんとにクラクラしそうになる。
だけど、その中でさえ、私は後悔はしないのだ。

「絶対にこうしたい!」と思ったものを選んだからだ。
どんなにあの後平和で穏やかな人生が用意されていても、私はやっぱりあそこでああしなければあの岐路から今でも離れられていないと思う。


kekeも同じように選択ができているのだろうか。
大学を辞める時は何度も訊いたし、実際に辞める前に考える時間はたくさんあった。

後悔さえなければ、いいんだ。
そこだけは何度も訊いたんだし、kekeが決めたんだ。

それにしても、幾ら余り物でもついででも、私ご指名でカステラを置いていってくれる社長さんがいるんだから、いつまでもメソメソしててはいけない。
頑張っていれば、そのうちいいこともあるさ。

大学

2012-01-07 | 息子keke
今年になって年賀状と一緒に予備校からの連絡表が入っていた。

もう関係ないと思っていたが、ひらりと見てみると、kekeは予備校に何日か通っていたらしい。
(私がG子とケンカする前のことである)

風呂から出てきて機嫌の良いタイミングを見計らい、kekeに「先月予備校に行ったのかい?」と言い、「勉強したければ勉強していいんだよ。」と抑え気味に言った。
kekeは「もう必要ない」と言う。

「大学行きたいんならいいんだよ」と私は言い、「ただG子とT子ちゃんのお手伝いは断ったんだ。」と言って、私は理由を話した。
「G子はちゃんと予備校に毎日行っているかどうか訊けと言うし、コタツじゃ寝てしまうから片付けろと言った。そこまでイチイチ親が管理することじゃないと言ったら、それじゃもう面倒みないと言うのでそうしてもらったんだ。」

kekeには言えなかったが、実際に私が怒ったのはここではない。
ここまではそれでも「やってみるよ」と返事をしたのである。

G子はその後に「T子とkeke君を二人きりにするのは危険だから、予備校の職員室(かロビー)で勉強をみさせよう」と言いだしたのである。


そもそもT子にkeke君の勉強をみさせよう、と言い出したのはG子である。
そして、親は別の部屋で話でもするのかと思いきや、「親が隣に居るとやりにくいだろうから、私達は外でお茶を飲もう」と言うのである。

その時私は(え?!)と思ったが、でも相手はkekeだ、この親が後ろに控えてる状況でアホな事をしでかすとも思えないし、万が一そうなっても、T子ちゃんが携帯で助けを求める方が先だろう、と思ったので何も言わなかったのだが、同じ事をkekeも思ったようで、二人になった後にT子ちゃんに「よく親達は俺達を二人っきりにするよね」と言い、「彼氏はいるの?」と尋ねたらしい。

それを後でG子が聞いて大騒ぎになり(おそらくM君にも相談したんだろう)、「予備校の職員室じゃなきゃダメ」と言い出したのである。

私は「はぁ?」と思って、「それじゃもう面倒みなくていいよ」と言うのが気に入らず、それでも親かとかT子の時間を返せとか何とか言うので、「息子を変質者呼ばわりされてT子ちゃんが忙しい時間を割いてまで付き合ってほしくないってことだよ。」と言うと、kekeのことを努力しないくせにプライドが高いだの友達ができないだの言い出したので、またケンカになったのだ。

G子は「keke君はT子ちゃんに職員室で勉強をみてもらいながら、コタツも片付けて、昼も夜も勉強して大学合格」と言うストーリーにならないと気が済まない。
しかも、後に残るのは奨学金と言う名の借金。これを返していくのはkeke(じゃ無ければ私)である。

でも、この連絡表を見ると、T子ちゃんから勉強を教わった後、kekeは予備校に行き、試験も受けていたようである。そう思うと、せつなくなる。

「勉強をしてもいいんだよ」と言うと、kekeは「もういい」と言う。

それでもkekeが望むなら、私はG子とT子ちゃんに土下座をして謝ることもできる。
もう一度お願いします、と言えるだろう。
それで、kekeが笑顔が戻るなら、何だってできるさ。


「kekeはほんとはどうしたいんだい・・・?それでほんとにいいのかい?」と言うと、またまずい雰囲気になってしまった。
これはやはり禁句だったんだ。
責めてはいないのだが。。。何をしていいか分からない。
どこにも出口がみつからない。

私は慌てて風呂に入っていったんその場を遮断して、出てきてからkekeが機嫌よく皿を片付けているので、他の会話をしながら、「大学は行きたいのなら勉強続けていいんだよ。」と言うと、「今じゃなくても行けるからいい」と言う。

「そうだね、年齢は決まってないからね」と私は言った。