きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

鍵のキーホルダー

2013-04-18 | 今の会社
秀クンは私に用事を頼まない人である。

いつかカギにつけるキーホルダーに文字を入れようとしていたので、「私でよければやりますけど。」と言うと、「こう言うのも好みがあるんだよね、自分の好きなようにセンス良く作ってお客に渡したいから。」と言って夜遅くまで仕事をしていた。

そんな秀クンでも、最近は家に早く帰りたい。言わずと知れた妻子持ちになったからである。
そこで私に用事を頼むようになった。

先日は「sakeさん、ミッションがあるんだけどいい?明日中にやってくれればいいんだ。」と言い、「いいですよ」と言うと、カギにつけるキーホルダーに文字を入れてくれ、と言う用事である。

「こう言うのはこだわりがあるから指示通り作って。」
「ハイ。」
「文字はゴシック体でね。」
「そうですか。」
「だって、明朝体だと数字が変でしょ。」
「そうですね、私もゴシック体の方が好きです。」

「後は紙に書いておくね。」と秀クンは言い、しばらくするとメモがやってきた。
そこには「9mm、白(テプラテープの幅・色の意味)余白は極小」と書いてあり、
その下に
「エントランス
 ○○室
 ××室
 201号室~203
 301号室~303
 シャッター    」

などと書いてある。
私はこのメモを見ながら「203と言うのは203号室の方がいいですよね?」と言うと、「そうだね」と返事が返ってきた。

そして翌日、自分は最高のセンスを酷使してキーホルダーの文字を作り上げていった。。。。
これで秀クンも私のセンスの良さが理解できるであろうと思いながら。


さらに翌日。
秀クンが「sakeさん」と言い、結局これ作り直したんだよ、と私の作ったテプラテープを見せた。

「は???」
「なんでだか分かる?」
「なぜでしょう?」

秀クンはこれを見て!と言わんばかりにキーケースを開ける。
私が覗くと、ジャン!新しく作られたキーホルダーははるかに数が多く何故でしょう?と思ってみると

「201号室~203号室なんて鍵があるわけないでしょ、部屋はバラバラなんだから。」と秀クンが言い、「よく考えてごらんよ。」とまで言う。
(いや、私も変だなぁと思ったんだけど、非常階段のドアのカギか何かだと想像していたのだ。)
見ると文字も私が作ったより2段階ぐらい大きく、それが秀クンの好みのようだ。

しかしあれだけ「メモの通りに作って」と言うから作ったのに。
それだったら、メモの文字を
「201号室~203」ではなくて

「201号室
 202〃
 203〃 」

と書くべきではなかろうか。
(実際、他の人は皆そうしていますから!)

「よく考えてごらんよ」とこちらのセリフである。

・・・・と言いたい所だが、マンションに部屋の鍵が無いわけがないか。。。。もぉ。