最近週末になっても出かけないのは、車の練習に飽きたからであろう。
それからこの春は服を買う気がしない。
服屋をみると、さっそく若葉の季節を待ってたかのように軽やかな服が売り出されているが、オバサンが思うにまだ寒い。そんなおいそれと流行に乗っかって薄いシャツを買う必要もあるまい。
道行く人もまだ服は冬物である。もう少し待てば、夏が来る。
考えてみれば通勤中にしか外行きの服は使わない。極端に言えばシャツは洗濯したいので2組ほしいが、スカートとジャケット(又はカーディガン)は、1シーズン1組でもどうにかなるような気がしてきた。毎年1シーズンに1組服を買えば、去年のと合わせて2組になり、それだけあれば日々充分過せるのである。その中で長持ちする服があれば1組さえも買う必要が無いのだ。
そんな訳で今年はここ数年買っていなかったジーンズを買う予定である。
夏向けになるべく薄手で、丈も短いものを探す。
これから夏に向けて、それ1本でおしまい。
そんな訳で家から出かけずにいると、ドラ息子がグータラしている。
「お前は平日もこの調子なのか」と言い、「例えばどんな仕事がしたいのか?」と言うと、「よく分からない」と言う。
「分からないのなら何でもいいってことだ。明日からハローワークで履歴書をどんどん書きまくって出すのだ。それで受け入れてくれた会社がお前の運命だから、そこで働きなさい。」
kekeは「それをする気になれない。どうしてしなくてはいけないのか。今誰に迷惑もかけていない。」と言うので、「こんなことを恩着せがましく言いたくはないが、お前は23歳だ。ここの家賃、光熱費、食費、いったい誰が出しているのか。それは迷惑・・だと言うつもりはないが・・・お前が何とも思わないことなのか。」
そのように言うと、「だったら殺せばいい」と言う。
「何を言うんだ。街行く人に私の意見と、お前の意見とどちらが正しいか訊いてみろ。」
kekeは「そりゃアンタだろう」と言い、でもその人達は言うはずだ、そんな息子なら生きて行く資格は無い、殺してしまえばいい、と。だから殺さないアンタが悪い、と言う。
kekeは「自分を働かせたい理由は、世間体のためだろう。」と言うので、「それも3割ぐらいはあるかもしれないがそれだけじゃない。30や40になったらもっと採用しづらくなるんだぞ。その時お前はどうするんだ?」
「それじゃ30になったら言えば。」
「いいや、まずやり始めなきゃ。それで上手く行かなくて辞める、やる辞めるを繰り返して、30でこの状態になっているなら仕方ない。この状態が続いたまま30になるのとは違うんだぞ。」
「それまでに死ぬからいい。」
「残された方の身にもなってみろ。そうするならせめて一緒に死のうじゃないか。」
「やだね。アンタはまたもう少し生きようとか、往生際が悪いから言わない。」
こんな会話が、どちらが怒るわけでもなく淡々と続き、私はぐぬぬ・・と思いながら負けた。
理論上、kekeに勝る事ができなかったのだ。
正真正銘、kekeは生きる気がないのである。夢も希望もない。
よって、働く意欲も無く、こうしてダランコ毎日を過しているのである。
それがイヤなら殺してくれ、殺さなくても「死んでくれ」と言われればいつでも死にますよ、と言う。
私はボヤいた。
「7歳から女手1つで子供を育ててきて、最期に子供に死なれる。まったく不幸な人生だ。そういう人生をお前は与えようとするんだな。」
kekeは動じない。
「アンタは自分に関係なく自分の人生を送ればいい。」と言いたいのだろう。
あぁ分かってる。
それからこの春は服を買う気がしない。
服屋をみると、さっそく若葉の季節を待ってたかのように軽やかな服が売り出されているが、オバサンが思うにまだ寒い。そんなおいそれと流行に乗っかって薄いシャツを買う必要もあるまい。
道行く人もまだ服は冬物である。もう少し待てば、夏が来る。
考えてみれば通勤中にしか外行きの服は使わない。極端に言えばシャツは洗濯したいので2組ほしいが、スカートとジャケット(又はカーディガン)は、1シーズン1組でもどうにかなるような気がしてきた。毎年1シーズンに1組服を買えば、去年のと合わせて2組になり、それだけあれば日々充分過せるのである。その中で長持ちする服があれば1組さえも買う必要が無いのだ。
そんな訳で今年はここ数年買っていなかったジーンズを買う予定である。
夏向けになるべく薄手で、丈も短いものを探す。
これから夏に向けて、それ1本でおしまい。
そんな訳で家から出かけずにいると、ドラ息子がグータラしている。
「お前は平日もこの調子なのか」と言い、「例えばどんな仕事がしたいのか?」と言うと、「よく分からない」と言う。
「分からないのなら何でもいいってことだ。明日からハローワークで履歴書をどんどん書きまくって出すのだ。それで受け入れてくれた会社がお前の運命だから、そこで働きなさい。」
kekeは「それをする気になれない。どうしてしなくてはいけないのか。今誰に迷惑もかけていない。」と言うので、「こんなことを恩着せがましく言いたくはないが、お前は23歳だ。ここの家賃、光熱費、食費、いったい誰が出しているのか。それは迷惑・・だと言うつもりはないが・・・お前が何とも思わないことなのか。」
そのように言うと、「だったら殺せばいい」と言う。
「何を言うんだ。街行く人に私の意見と、お前の意見とどちらが正しいか訊いてみろ。」
kekeは「そりゃアンタだろう」と言い、でもその人達は言うはずだ、そんな息子なら生きて行く資格は無い、殺してしまえばいい、と。だから殺さないアンタが悪い、と言う。
kekeは「自分を働かせたい理由は、世間体のためだろう。」と言うので、「それも3割ぐらいはあるかもしれないがそれだけじゃない。30や40になったらもっと採用しづらくなるんだぞ。その時お前はどうするんだ?」
「それじゃ30になったら言えば。」
「いいや、まずやり始めなきゃ。それで上手く行かなくて辞める、やる辞めるを繰り返して、30でこの状態になっているなら仕方ない。この状態が続いたまま30になるのとは違うんだぞ。」
「それまでに死ぬからいい。」
「残された方の身にもなってみろ。そうするならせめて一緒に死のうじゃないか。」
「やだね。アンタはまたもう少し生きようとか、往生際が悪いから言わない。」
こんな会話が、どちらが怒るわけでもなく淡々と続き、私はぐぬぬ・・と思いながら負けた。
理論上、kekeに勝る事ができなかったのだ。
正真正銘、kekeは生きる気がないのである。夢も希望もない。
よって、働く意欲も無く、こうしてダランコ毎日を過しているのである。
それがイヤなら殺してくれ、殺さなくても「死んでくれ」と言われればいつでも死にますよ、と言う。
私はボヤいた。
「7歳から女手1つで子供を育ててきて、最期に子供に死なれる。まったく不幸な人生だ。そういう人生をお前は与えようとするんだな。」
kekeは動じない。
「アンタは自分に関係なく自分の人生を送ればいい。」と言いたいのだろう。
あぁ分かってる。