きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

ブログを書くことについて

2014-03-02 | 読んだ本
「生きづらい時代の幸福論」諸富祥彦さんの本を読む。

この本は以前紹介した「死ななくてすむ人間関係の作り方」と言う本を書いた方である。アマゾンレビューによると後半はこの方の半生が記されているそうなので、関心を持ち借りてみた。

1章~3章までは心理学者や用語が出てきてちょっと難しいなぁと思いながら読んだが、最後の4章が面白い。本当にこの先生の半生が生々と書き上げられ、7年のひきこもり時代の心境や、3度の自殺願望、それも最後の20代半ばのものについては、身体までおかしくなり心底死にたいと思ったが、そこからどう這い上がったかが書かれている。
やっぱり、面白い。

これを読んで「自殺する人を救えるのは、自殺しようと思ったことがある人だけ」だと思った。リアル感がハンパない。やっぱり経験がなければダメなんだ。病気も失恋も、結婚も子育ても、家族も親のことも全て全身で入り込んでみなければ分からない。そしてそれが分かるから、「あ、その経験は私は無いから何とも言うことができないよね」と引き下がる事もできる。


正直、最近ブログがちょっとイヤになっていた。
文章を書くのは好きなので書くのは全然苦ではないけれど、それをわざわざ公開する意味があるのかずっと考えていた。

私は割りと真剣に正直に生きていて、ブログも正直に内情を書いているので、何か言われると自分が否定されているみたいな気持になってしまう。だから結局自分を守るために言い返してしまう。でもそうすると今度は相手を傷つけてしまう。どっちに転んでも、いい気持がしない。

書かなくても死ぬわけじゃないのに勝手に書いて、自分も気分が悪くなって人も気分を悪くさせることに意味があるのか、最近ずっと考えていた。少なくてもその気になればもっと当たり障り無く誰とでも仲良くできるようなものにもできるのに・・・。

でも、今日この諸富さんの本を読んで、自分が感じたこと、歩いてきた道、そういうことをありのままに正直に隠し事無くさらけ出すのはいいことだな、って思った。そこにエネルギーがある。真剣、まっさら、正直、なすがまま、こういう姿勢は人の心を動かすと思った。
少なくても今の私は、そういうものを信じる。

人はみんな服を着て歩いている。
こう見られたいと言う願望や見栄のようなもの、それからあと何だろう、今ちょっと思い浮かばないけど、いろんな見えたい欲望。そういう類のもの。

私もそういうものはまだあると思う。完全には拭い去れないけれど、果敢にこれから挑戦したいと思う。
そういうものをできるだけ剥ぎ取って、正直に生きていきたいんだ。私の悩む姿も他の誰かの励みになるかもしれない。100%まっさらはなかなか難しいと思うけれど。

少なくても自分の本当の幸せは、そこにヒントがあるような気がする。
まっさらの自分、それを自信を持って送り出せること。
悲しみも悩みも、わがままも、時にメチャクチャな自分のそういうところを全部見せても、自分を裏切らないでいられること。

それを読んでちょっと安心できる人がいたら、さらにうれしいな。