熊本での「藩校サミット」開催の、招致運動が活発になってきた。熊本県議会などでも、議論が行われたらしく具体化しているようだ。2002年東京(湯島聖堂)で第1回が開催された。続いて会津(日新館)、多久、高梁、そして2006年は5月27日高遠で開催される。熊本には天下に名高い藩校時習館があった。細川家八代重賢によって宝暦五年正月に開校している。「治世の要は専ら教育にある」として、時の大奉行堀平太左衛門、儒者秋山玉山に命じて大業がなされた。これによって細川藩の「宝暦の改革」がなされ、多数の有能の士を輩出してきた。明治に至り廃止されたが、その業績は大いなる評価をもって称えられるべきである。
熊本城築城400年を来年に迎えるに当たり、この様な催しが近世熊本を改めて見直す緒となればと思うのである。明治維新によって、江戸時代の有様は否定的に沈黙の闇に葬られている。すばらしい江戸時代があったことを知らなければ成らない。
熊本城築城400年を来年に迎えるに当たり、この様な催しが近世熊本を改めて見直す緒となればと思うのである。明治維新によって、江戸時代の有様は否定的に沈黙の闇に葬られている。すばらしい江戸時代があったことを知らなければ成らない。