津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

「おいでますか」

2006-04-03 13:22:40 | 熊本
 「12時頃はおいでますか?」今日朝一番の電話は、某建設会社社長のアポイントの電話。「おいでますか」は紛れも無い熊本の方言だが、「いらっしゃいますか」を意味する古語的尊敬語である。このような言葉を、的確に使える人も少なくなった。相手方の誠意が感じられてうれしくなる。
 本居宣長の塾を肥後人が訪ねたおり、その言葉を聞いて宣長は「肥後では誰でもそんな稚言(古語)を使うのか」と聞いたという。「そうだ」と答えると「素晴らしいことだ」と感嘆したと伝えられている。一見荒っぽく聞こえる熊本の方言だが、アクセントが平板だからなのかもしれない。最近ご厚誼いただいているエッセイストのK氏の文章には、北海道のユーモラスな方言が随所に登場し、文章に温かみを与えている。方言を大事にしなければならないと思う。
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