久世光彦氏が急逝されて、もう一月ほどになるのだろうか。1970年代「時間ですよ」とか、「寺内貫太郎一家」とかで楽しませていただいた。原作者向田邦子さんも亡くなられて久しい。本棚に久世氏と山本夏彦氏の共著「昭和恋々」があるが、これを読むと昭和という時代を愛した久世氏の、前二作のプロデュースの意図がオーバーラップする。私たちが小さかった頃の、町々の佇まいや、慎ましやかな生活や、人情味あふれる触れ合いや、元気な人々の姿がある。私が大好きな井上陽水の「少年時代」のメロディーが流れてくるような錯覚が起こる。孫たちが大きくなった時の、子供時代の思い出とはどのようなものなのか、思いもよらない。
久世光彦というお名前は、ペンネームだとばかり思っていたが、どうやら違ったらしい。なんだか公家さんみたいな名前だなと思っていたら、久世氏は中院氏の分流らしい。ググッてみると、関宿城に久世氏の名前を見ることが出来る。何か関係がおありなのだろうか。向田氏、久世氏、そして私が敬愛してやまなかった山本夏彦氏も亡くなられた。「昭和はすでに時代劇の世界」と云われた言葉に、妙に納得する。
久世光彦というお名前は、ペンネームだとばかり思っていたが、どうやら違ったらしい。なんだか公家さんみたいな名前だなと思っていたら、久世氏は中院氏の分流らしい。ググッてみると、関宿城に久世氏の名前を見ることが出来る。何か関係がおありなのだろうか。向田氏、久世氏、そして私が敬愛してやまなかった山本夏彦氏も亡くなられた。「昭和はすでに時代劇の世界」と云われた言葉に、妙に納得する。