津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

吉川弘文堂 日本近世の歴史(1)(2)

2011-12-01 20:33:50 | 書籍・読書

吉川弘文堂の「日本近世の歴史」シリーズが発刊された。全六巻隔月発行ということらしい。
てごろな勉強にもってこいという感じ・・・

天下人の時代 藤井 讓治 著  本体2,800円+税 既刊・発売中

目次

近世の政治を描く―プロローグ/戦国乱世から天下一統へ(信長上洛と将軍義昭〈尾張平均/桶狭間の戦い/美濃攻略/「天下布武」/信長・義昭の上洛/殿中御掟/五か条の条々/諸国への上洛要求/姉川の戦い/石山本願寺蜂起す/比叡山焼き討ち/元亀二年の遠国〉以下細目略/信長政権の樹立/石山戦争の終結と領国の拡大)/天下人秀吉(覇者は誰か―本能寺の変から小牧・長久手の戦い―/関白秀吉)/秀吉の「唐入り」(「唐入り」に向けて/「唐入り」放棄と秀次事件)/徳川の天下(関ヶ原の戦いと将軍宣下/家康の大御所時代)/徳川の政権継承(秀忠「天下人」への道/秀忠と家光)/天下人の条件―エピローグ

内容説明

戦国乱世を平らげ、近世への扉を開いた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康。彼ら「天下人」の激動の時代から秀忠政権までを、政治の動きを中心に描き出す。桶狭間や関ヶ原、大坂の陣などの合戦や室町幕府の滅亡、惣無事令の否定、朝鮮出兵、幕府の圧迫と天皇、徳川家の代替わりなど、発見された新事実を交え、東アジア情勢も絡めつつ活写。近世の始まりに迫る。


将軍権力の確立 杣田 善雄 著  本体2,800円+税 未刊・予約受付中

目次

生まれながらの将軍―プロローグ―/家光政権(家光政権の誕生〈大御所秀忠の死/家光政権の「代始」/加藤忠広の改易/代替りの政情/九州の政治地図/徳川忠長の改易/惣目付と国廻り上使/二元政治の終焉/老中と年寄/年寄と出頭人/家光の年寄/家光の出頭人/「六人衆」の成立/職務規定の制定/将軍の軍事力/将軍直轄軍の再編と増強/平時の直轄軍/番方と役方/軍役令の改定/最後の上洛/領知朱印状の発給/寛永の寺院改め/寺院改めにみる家光政権〉以下細目略/幕府機構の確立)/鎖国(鎖国への道程/島原の乱と鎖国)/国家の威光と虚構(東照大権現の神威/「神国」の外交秩序)/泰平の光と影(平和と安定の社会へ/平和のなかの鬱屈)/家綱政権(幼君の幕府/幕政の転換と安定)/生類憐みの時代へ―エピローグ―

内容説明

江戸幕府の政治・軍事組織が整い、〈鎖国〉体制が完成する三代将軍家光の時代。壮麗な日光東照宮が祀られ、「神国」日本の威光と虚構のもとに内外の秩序が確定する。島原の乱・寛永大飢饉を経ての平和と安定の世の到来。牢人やかぶき者の矛盾を抱えつつ、幼くして将軍職を継ぐ家綱。揺るぎない将軍権力の確立と幕府諸政策が展開されていく過程を描く。

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大坂城極楽橋

2011-12-01 11:34:29 | 史料

 

 朝からNHK・BSプレミアムで、「大阪図屏風の謎~オーストラリアの古城に眠る秀吉の夢~」をみる。

 興味深かったのは「極楽橋」である。遺構は現在竹生島の宝厳寺の残されているが、現在の大坂城極楽橋跡にこの建物が存在したのであれば、見事なものであったろう事が伺える。
                    
http://blog.zaq.ne.jp/kizaki921503/article/421/
秀吉が亡くなった跡、豊国廟が建設されこの極楽橋はこちらに移設されたらしいが、その場所がどこであるのか「慶長四年豊臣秀頼公創立豊国神社之圖」では窺い知れない。豊国神社は家康により慶長廿年悉く破却され、秀吉の神号を剥奪してするとともに、遺骸を掘り出し方広寺大仏殿裏に移し仏式にて供養をすることになった。豊国神社の復活は徳川家崩壊後のことである。

 
 
どういった史料が残されているのか知らないが、熊本城に於いても加藤清正代花畑居館から坪井川の上に竹之丸に向けて、廊下橋が掛けられていたという話を聞いたことがある。清正も当然大坂城のこの極楽橋を目にしていたことであろうから、これがベースになっていることであろう。どのようなものであったのか史料を拝見したいものだと思っている。

 今大阪は政治の世界で賑やかである。一方東北大地震や福島原発の事故以来、首都機能の分散もしくは補完機関の整備などを真剣に論議されるべき時が来ている。大阪がその任を負うべき地であろう。元気な大坂の再起がまたれる。

                                 
                  2009年10月に行われた豊臣期大坂図屏風-大阪城・エッゲンベルク城友好城郭締結記念特別展-
                                     図録を購入しようかと思案中

 

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