2012-03-28 のブログで「鶴崎を勉強する」を書いた。偶然大分市鶴崎公民館「ふるさとの歴史教室」が発行している「平成17年度・研究小報」を、「日本の古本屋」で手に入れた折のものである。今般「立政公御参勤 道中日記をたどる」を書くに当たり、この冊子に書かれている「熊本藩鶴崎定詰船手永所持瀬戸内海路図」を再度ひもといてみた。瀬戸内の海路が描かれた絵図が掲載されているが、残念ながら詳細を知ることは不可能である。
一方「航路記--豊後鶴崎ヨリ摂州大坂迄海上航路両道并湊附」なるものがあり、これは嘉永二年六月四日於船中寫之とあり藤原秀政と名乗る人物の書であることがわかる。
「大坂ヨリ鶴㟢迠海上」には次のようにある。
大坂五リ → 西ノ宮五リ → 兵庫二リ → 須磨三リ → 明石五リ → 高砂八リ → 室二リ → 坂越二リ → 赤穂一リ → 木曽泊一リ → 太田部一リ→ 多ひ一リ →
羊頭泊二リ → 牛窓二リ → 犬嶋三リ → 出崎一リ → 塩田原一リ → 日(目)比三リ → 下津井三リ → 手嶋四リ → 白石三リ → 鞆一リ → 阿伏兎一リ →
矢ノ嶋一リ → 田嶋二リ →豫崎一リ → 鷺瀬戸二リ → 青木一リ → 能地一リ → 忠海一リ → 高崎一リ → 竹原二リ → 唐松二リ → 日向泊一リ → 横嶋三リ
→ 蒲刈三リ → 亀ケ首二リ → 加朗戸三リ → 津和二リ → 油宇三リ → 加室二リ → 安下庄五リ → 上ノ関二リ → 蔦尾三リ → 硫黄嶋七リ → 姫嶋三リ
→ 竹田津三リ → 熊毛三リ → 富来二リ → 田深一リ → 武蔵一リ →安岐二リ → 簑崎一リ → 森江一リ → 深江五リ → 鶴崎
一方立政らの豊前小倉からの航路については、「中國路海上」で伺うことが出来る。
上ノ関二リ → 石三リ → 室積三リ → 笠戸一リ → うつき崎一リ → 須■一リ → 重崎四リ → 向嶋大石四リ → 岩屋一リ → 丸尾新泊五リ → 本山七リ →
下ノ関一リ半 → 大里
(一部地名の読みに自信がないところがある。一つ一つを検証して地図に落とす作業をしている。間違いがあればご教示給わりたい)