先に■風景画家 Brian Wiliamsの「風薫る城」をご紹介したら、二件ほど「熊本城の抜け道」についての問い合わせがあった。
実はこの抜け道に至るルートは少々わかりにくい。小天守の前に不可思議な「どん詰まり」の階段がある。
この石垣は日本工業大学研究報告十四(2)の「熊本城の石垣勾配」によると高さは13mだとある。相当な急勾配の階段である。
本丸(御殿)の方からも反対側に同様の階段があり、90度に出くわしている。最下部にこの抜け道が設けられている。
この不思議な階段は抜け道へ至る階段という事に成るが、最近では排水路でもあったことが発掘調査で判明している。
■風景画家 Brian Wiliamsの「風薫る城」で見える左手の大きな開口部がそれである。熊本城絵図によると、「中の石門」とあり、右手の小さな開口部は
「外の石門」の名前が付けられている。
いまでこそこの階段は裸状態であるが、かっては櫓や建物でカモフラージュされていたようだ。
そして往時はあまり人の出入りは無かったろうと思われる、本丸下へでて、不開門(あかずのもん)から高低差17mほどある長い坂道を下ることになる。
その先は、棒庵坂下の小豆坂(KKRホテル裏手駐車場=現在は存在しない)を下り、内坪井(現在の藤園中学の校庭)へと至った。
豊後街道への出口であり、又坪井川の水運も利用できた。これが抜け道のルートだと思われる。
いろいろ図を示してご説明したいところだが、資料不足で他人様のサイトをご紹介申し上げる。感謝。
140004_1_熊本城解説シート石門.pdf (コピーペーストして検索してください)
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