若者諸君。
ドラマが始まるよ。
悪魔が登場するんだ。
悪魔って言葉聞いたことあるよね。
これはもともとは聖書の言葉のようだ。
英語ではサタンという。
これが早くもエデンの園に登場する。
けど、悪魔ってなんだ?
どうやって造られたんだ?
実はこれは、天使として創られたことになっている。
そして創造主に反抗することによって変質したものだと・・・。
このあたりのドラマをのぞくと、聖書のイメージ世界が
予想外に壮大なものだとみえてくるよ。
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天使は、聖書の最初に出てくる「創世記」の話の前に造られているんだ。
だから、創世記にはそのあたりのことは記されていない。
創世記の「世」というのはこの地球上の「世」のことなんだよね。
聖書の後の方を見ると、その話を推測できるようになっている。
それで結論だけここで言うとね。
天使は、いわゆる「天国」で造られている。
聖書に描かれている天国は、我々の住む宇宙や地球上の世と違う。
これがどういうところかをある程度イメージするために、次に、天国、宇宙、地球という三つの空間を示しておこう。
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まず、三つの球体を想像してくれ。
第一に、大きなアドバルーン。
第二に、サッカーボール。
第三に、ピンポン球だ。
そして、アドバルーンの中にサッカーボールが浮かんでいて、さらにサッカーボールの中にピンポン球が浮かんでいるという状態を想像してくれるか。
すると、こうなる・・・。
天国はこの大きなアドバルーンだ。
宇宙は、その中にあるサッカーボールだ。
地球は、そのサッカーボールのさらに中にある、ピンポン球だ。
ホントは、地球はもっともっと小さい。ピンポン球の変わりに、ビー玉をイメージしてもまだ、大きすぎる。
だけど、まあ、イメージがしやすいように、ピンポン球としておこう。
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この三つの空間のうち、一番最初に造られたのはアドバルーン、すなわち天国だ。
天国は、創造主によって造られた空間だ。
造られたのだから、被造空間といってもいい。
一定の限られた範囲を持っているけど、とてつもなく壮大だ。
天国(Heaven)というのは、正確には、「創造主の王国」(Kingdom of Heaven)という。そこは創造主が王として統治する天の王国だ。それがまず最初に創られたんだ。
王国というのは、王様が統治する国だ。
民主国家ではないよ。
民主国家では人民に主権があり、人民が法を作って統治する。
王国では王様に主権がある。
かつてのフランス、ルイ王国のようにね。
そこでは王の口から出た言葉が、法律になる。
天国では王様は創造主だ。
だから、天国では創造主の論理が貫徹している。
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天使はここにたくさん創られた。
天国に置かれた「創造主の名」を賛美するのがその使命だとして創られた。
だが、ある天使長が、部下の天使に自分を賛美させようとした。
そういう空間を作ろうとした。
それは創造主の王国の中に、自分の王国を作ろうとすることだ。
これすなわち、創造主への反抗だ。
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創造主は、これを自分の王国に置いておくわけにはいかない。
そこで天国の一すみに牢屋を造った。
そこは暗闇の空間だ。
そして、この空間が我々の住む宇宙ということになる。
アドバルーンの中にあるサッカーボールがこれだ。
ここは、光がほとんど無い、暗闇だ。
創造主は、反抗した天使をここに追い落とし、閉じこめた。
その天使が悪魔に変質して、いま、宇宙の中にあるピンポン球・地球上にやってきた。
エデンの園にやってきた。
もう、ドラマが始まらないわけないんだよね・・・。
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