元ちとせの新しいアルバム『カッシーニ』を繰り返し聴いている。前作『ハナダイロ』はもう2年前。同じように、聴いていくうちに、いいところが残っていく。「カッシーニ(土星に輪がある理由)」では、「・・・もしあなたが消えてしまったら」など、抑え気味に気持ちを込める箇所の声の音塊がとてもいい。シングルで聴いていた「蛍星」の魅力は、同じ文字数のリフレインを厚くしていくことかとおもった。「空に咲く花」のウェットな声は締めくくりにぴったり。
来年のNHK連続ドラマ小説の主演が多部未華子になったというので、思い出して、『ゴーヤーちゃんぷるー』(松島哲也、2005年)と、『夜のピクニック』(長澤雅彦、2006年)を続けて観た。(NHK連続ドラマ小説なんて、『おしん』しか観たことがないけど・・・。)
『夜のピクニック』は高校生の青春映画なのでなんともいえず、置いておくとして。やはり西表島を舞台にした『ゴーヤーちゃんぷるー』は、大城美佐子や鳩間可奈子が登場し、主題歌の「ティンジャーラ」を神谷千尋が唄う嬉しい映画。(ちょっと文科省推薦映画みたいだが。)
真夏の名護で暑くてたまらず、もう看板を下ろした「名護シアター」で観た。懐かしいなあ。名護にまた行きたいなあ。
神谷千尋は、この『ティンジャーラ』(2004年)以来、アルバムを出していない。その前の、民謡とポップスとがちょうどよく混じった『美童しまうた』(2003年)の路線に回帰することを期待しているが、それは望み薄だろう。