鳩間可奈子の新しいCD、『太陽ぬ子 てぃだぬふぁー』(DIG RECORDS、2008年)が出た。都内のCD店ではどうもほとんど扱っていないようなので、コザのキャンパスレコードから通販で取り寄せた。
前作の『ヨーンの道』(2001年)はかなりポップス色が強かったが、今回は民謡が真ん中にどっしり座っている。ただ、知名定男メロディーがどちらも多く、哀愁というのか、懐かしいというのか、嬉しい曲が揃っている。
声はやっぱり綺麗で伸びやかで、成熟に至っていない魅力のようなものがある。『ヨーンの道』と同様、何度も聴きたくなるのだ。定期的に鳩間可奈子の声を聴くことができる沖縄のひとが羨ましいぞ。
ところで、「鳩間口説(ぱとまくどぅきん)」は、大島保克、サンデーとのトリオで聴いた「黒島口説(くるしまくどぅち)」ととても似ているが(大島保克『島めぐり~Island Journey』、2005年)、「口説」というのは共通したものなのだろうか。
そういえば、先日から、沖縄を舞台にしたアニメ『スティッチ!』を放映しているが、いまひとつ面白くない(そもそも沖縄で見ることができないテレビ東京系)。主題歌を、BEGINと鳩間可奈子が一緒に歌っているのだが、声を作りすぎていてどうも気に入らないのだ。