加納啓良『東大講義 東南アジア近現代史』(めこん、2012年)を読む。
近代以前の歴史をざっと眺めたあと、欧米の植民地時代からはじめて現代までを解説する本。
何しろ地図やグラフが多く、大変わかりやすい教科書になっている。通読するにも、脇に置いておいて調べるにも良い。
わたしの感覚では、東南アジアを足繁く訪れる仕事人でも、その9割以上は碌に歴史を知らない。何らかの形で東南アジアに関わる人には、ぜひ。
●参照
○早瀬晋三『マンダラ国家から国民国家へ』
○中野聡『東南アジア占領と日本人』
○後藤乾一『近代日本と東南アジア』
○白石隆『海の帝国』、佐藤百合『経済大国インドネシア』
○梅棹忠夫『東南アジア紀行』
○鶴見良行『東南アジアを知る』
○波多野澄雄『国家と歴史』
○伊藤千尋『新版・観光コースでないベトナム』
○坪井善明『ヴェトナム新時代』
○石川文洋『ベトナム 戦争と平和』
○末廣昭『タイ 中進国の模索』
○ラオス、ヴィエンチャンの本