ニコラス・ペイトン『Numbers』(Payton Records、2014年)を聴く。
Nicholas Payton (tp, fender rhodes)
Corey Fonville (ds)
Devonne Harris (Juno, p, org, b)
Keith Askey (g)
Andrew Randazzo (b)
最近の『#BAM Live at Bohemian Caverns』が、伝統音楽としてのジャズを堂々と前面に押し出していて、また、だからといって小賢しくもない力強さでとても交換を持ったのだが、これはまた随分と雰囲気が異なる。
つまりそれはマイルス・デイヴィスの手法でもあったのだが、 全体がひとつのイメージで貫かれていて、スタイリッシュでもある。ニコラスはトランペットよりもむしろフェンダー・ローズのほうを主役に据えている。格好よくはあるものの、飛び出たところがなくてあまり面白くはない。「カッコいいが面白くない」コンセプトアルバムとは何だろう、ニコラスにはフィジカルにも凄まじい突破力があるのだから、もっと暴れてほしい。