Sightsong

自縄自縛日記

2014年12月、ジェッダ(2) 木の歩道橋

2014-12-20 23:32:30 | 中東・アフリカ

ジェッダには、木でできた歩道橋が残っている。リヤドにはこのようなものはない。

なかなか趣があるが、いつまで存続するだろう。

※写真はすべて、Pentax MX、M40mmF2.8、Kodak Portra 400 にて撮影。

●参照
2014年12月、ジェッダ(1) 旧市街
旨いサウジアラビア その2
リヤドの夜景
2014年9月、アラビア砂漠
旨いサウジアラビア
2012年11月、リヤドうろうろ
2012年11月、リヤドの朝
リヤドの国立博物館
リヤドのビルと鍵と扉
保坂修司『サウジアラビア』


2014年12月、ジェッダ(1) 旧市街

2014-12-20 21:28:55 | 中東・アフリカ


トマソン

ジェッダは紅海に面したサウジアラビア第2の都市であり、かつては、メッカへの巡礼者にとっての玄関であった。14世紀の旅行者イブン・バットゥータも、この街を通っている。

空いた時間に、旧市街に足を運んだ。今年(2014年)、この街が世界文化遺産に登録されたことは、訪れてはじめて知った。イエメンの首都サヌアと同様に、市街全体に歴史的な価値があるものとしてのことだろう。

市街の中でも目立つ「ナシーフ・ハウス」(20世紀初頭に王も使ったことがある商家)や、古い「アル・シャフィー・モスク」は綺麗に修復されているところだった。ひょっとすると、何年も経って整備が進むと、この風情も少なからず稀薄になってしまうのかもしれない。


ナシーフ・ハウス

昼前の旧市街は静かで、あまり歩いている人はいない。ただ、お祈りが終わったモスクからは人がわらわらと出てきた。

路地を歩いていると、奇妙な建造物群に目を奪われる。窓が木でできており、漆喰の本体から外側に飛び出している(「トルコ様式」であるらしい)。しかし、そのいくつかは朽ちかけていて、廃墟に近い。なかにはぐにゃぐにゃに傾いでいるものも多く、自分の眼が歪んでいるのかと思ってしまう。

※写真はすべて、Pentax MX、M40mmF2.8、Fuji 400 Pro

●参照
旨いサウジアラビア その2
リヤドの夜景
2014年9月、アラビア砂漠
旨いサウジアラビア
2012年11月、リヤドうろうろ
2012年11月、リヤドの朝
リヤドの国立博物館
リヤドのビルと鍵と扉
保坂修司『サウジアラビア』


森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』

2014-12-20 09:42:02 | アヴァンギャルド・ジャズ

森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(ピットインミュージック、2014年)を聴く。2014年1月2日、新宿ピットインでのライヴである。

森山威男 (ds)
板橋文夫 (p)
川嶋哲郎 (sax)
類家心平 (tp)
加藤真一 (b)

いやあ、燃える燃える。十八番の「渡良瀬」、「サンライズ」、「グッドバイ」と続くと、まるで自分が演奏しているかのように興奮する。

森山威男のドラムスはエネルギーの底泥を巻き上げ続けるように煽りたてる。板橋文夫のピアノは、もちろん抒情的かつ情熱的なのだけど、時に、掌底で地面をヒットし、この重たいメンバーを空中にリフトアップするような轟低音もあって、やはり素晴らしい。ああ、涙腺がゆるむ。

このメンバーでのライヴにぜひ立ち会ってみたいものだ。年始がチャンスか・・・。(なかなか余裕がないのだが。)

●参照
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年3月)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』
見上げてごらん夜の星を(森山威男)
渚ようこ『あなたにあげる歌謡曲』、若松孝二『天使の恍惚』(森山威男)
寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』
板橋文夫+李政美@どぅたっち
板橋文夫『うちちゅーめー お月さま』
板橋文夫『ダンシング東門』、『わたらせ』
峰厚介『Plays Standards』(板橋文夫)
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』(板橋文夫)


ラシッド・アリ+ペーター・コヴァルト+アシフ・ツアハー『Deals, Ideas & Ideals』

2014-12-20 00:20:20 | アヴァンギャルド・ジャズ

ラシッド・アリ+ペーター・コヴァルト+アシフ・ツアハー『Deals, Ideas & Ideals』(Hopscotch Records、2000年)を聴く。ジャケットは、コヴァルトのお馴染みのヘタウマ絵。

Rashid Ali (ds)
Peter Kowald (b)
Assif Tsahar (ts, bcl)

アリのドラムスは、断絶を好まない。竜や蛇のようにのたくり、周囲の有機物を絡めとる。コヴァルトのベースは、ひとつひとつの音色が絹のようでいて、かつ、多数の絹がウェハースとなって重層的な音の塊となる。ツアハーもこのふたりと一緒に走り、飛行し、さまざまな感情を音にする。三者三様とはこのようなトリオのことを言う。

この2年後には、ドラムスがサニー・マレイに交代して『Live at the Fundacio Juan Miro』を吹き込むが、甲乙つけがたい。 

●参照
アシフ・ツアハー+ペーター・コヴァルト+サニー・マレイ『Live at the Fundacio Juan Miro』
ペーター・コヴァルト+ヴィニー・ゴリア『Mythology』
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ
プリマ・マテリア『Peace on Earth』、ルイ・ベロジナス『Tiresias』(アリ参加)
ラシッド・アリとテナーサックスとのデュオ
ジェフ・パルマー『Island Universe』(アリ参加)
アリス・コルトレーン『Universal Consciousness』、『Lord of Lords』(アリ参加)
アリス・コルトレーン『Huntington Ashram Monastery』、『World Galaxy』(アリ参加)
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(アリ参加)
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』