リヤドで目立つ高層ビルは、アル・ファイサリヤ・タワー(267m)やキングダム・タワー(302m)であり、中国やドバイの超高層ビル群に比べればさほど高くない。しかし、それは相対的なものであって、リヤドで見ればそれらの存在感は大きい。
アル・ファイサリヤ・タワーは上に向かって細く尖っており、先には球体が着いている。
アル・ファイサリヤ・タワー(2012年)
実はその球体の真下に展望台があることを、昨日はじめて知った。ガラスの柵があるがオープンエアであり、かなり寒い。
人は上から夜景を見るとしみじみしてしまうものである。
向こう側にはキングダム・タワー。
そして、頂点の球体に反射したキングダム・タワー。
ところで、栓抜きのような形のキングダム・タワーを前にして、どうしても思い出してしまう「栓抜き兄弟」は、上海環球金融中心(492m)である。設計時は栓抜きの穴が丸かったビルだが、日の丸を思わせるという理由で四角く変更され、より栓抜きに近づいてしまった(もっとも、その理由は都市伝説のようなものかもしれない)。このビルには仕事で何度も入ったものの、展望台にはのぼったことがない。かつて世界一の高さを誇ったビルだ。怖いだろうね。
当初の計画(『建築の20世紀 終わりから始まりへ』)
右側に現在の姿(ウランバートルの料理店「Asiana」に架けられた絵)
●参照
2014年9月、アラビア砂漠
2012年11月、リヤドうろうろ
2012年11月、リヤドの朝
リヤドの国立博物館
リヤドのビルと鍵と扉
保坂修司『サウジアラビア』
上海環球金融中心のエレベーター、蔡玉龍の新作「へちま棚の下で30年」
バンコクの「めまい」というバー(バンコクの高みからの夜景)
旨いジャカルタ その2(ジャカルタの高みからの夜景)