フレッド・フリス+ジョン・ブッチャー『The Natural Order』(Northern Spy Records、2009年)を聴く。
Fred Frith (g)
John Butcher (ss, ts)
このふたりが突出した即興演奏家であることは言うまでもないことだが、またふたりとも、音環境に応じて柔軟に変化し、自分の音を繰り出していく人ではないのかなと思える。たぶんふたりとも凄く「良いヤツ」で、「良いオタク」である(さしたる根拠なし)。
要は、ヘンな音やノイズや擬態音の数々を聴き、体感していて、実に気持ちがいいのだ。聴き手の身体が、音空間と、連続的にトポロジカルにつながる感覚。
ジョン・ブッチャー、マドリッド、2010年 Leica M3、Summicron 50mmF2.0、Tri-X(+2増感)、フジブロ4号
http://www.johnbutcher.org.uk/ でも使用
●参照
ロードリ・デイヴィス+ジョン・ブッチャー『Routing Lynn』
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年8月)
デレク・ベイリー+ジョン・ブッチャー+ジノ・ロベール『Scrutables』
ジョン・ブッチャー+大友良英、2010年2月、マドリッド
ジョン・ブッチャー『The Geometry of Sentiment』
『Improvised Music New York 1981』(フリス参加)