ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(Winter & Winter、1996年)を聴く。
Kurt Rosenwinkel (g) (left)
Brad Schoeppach (g) (right)
Chris Potter (ts) (left)
Chris Cheek (ts) (right)
Steve Swallow (b)
Paul Motian (ds)
いまから見ればどうだ参ったかというメンバーが揃っている。わたしにとっては、ジョー・ロヴァーノもビル・フリゼールもさほど好みではないため、モチアンのエレクトリック・ビバップ・バンドをあまり熱心に聴いてはこなかった。このメンバーなら大歓迎。
みんな妙に上ずるほど愉しそうに聴こえる。装飾音を軽やかに素早く入れたカート・ローゼンウィンケルも、何が個性なのかいまだにわからないがぐうの音も出させないほど完璧なクリス・ポッターも、甘酸っぱいクリス・チークとスティーヴ・スワロウも、それぞれ快感のソロを披露する。
それでも、主役はカートでも両クリスでもなく、どうあっても御大モチアンなのだった。伸び縮みするドラムスでかれらを挟み込み、好きなように遊ばせているようにさえ聴こえてくる。
●参照
ポール・モチアンのトリオ
トニー・マラビー『Adobe』、『Somos Agua』
ビル・マッケンリー『Ghosts of the Sun』
ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』
70年代のキース・ジャレットの映像
キース・ジャレットのインパルス盤
ビル・エヴァンス『The Complete Village Vanguard Recordings, 1961』