ジョシュ・エヴァンス『Hope and Despair』(Passin' Thru、2014年)を聴く。
Josh Evans (tp)
Bruce Williams (as)
Abraham Burton (ts)
Lawrence Clark (ts)
David Bryant (p)
Rashaan Carter (b)
Eric McPherson (ds)
Kush Abadey (ds)
NY「Smalls」の顔のひとりと言っていいのかな、ジョシュ・エヴァンス。先日、この盤を聴く前に、Smallsの前でエヴァンスと話したときに、つい「ビッグバンドのCD」と言うと「いやビッグバンドは集めたり管理したりとすごく大変で、あれはそうじゃない」と指摘されてしまった。参加メンバーは多いが、曲によって組み合わせが異なり、カルテット、クインテット、セプテットである。
いずれも、ジャッキー・マクリーンがハードバップから脱却せんと展開した新時代のサウンド、さらにその現代版である。みんな、曲のどこでも再ブーストし、熱く演奏し、熱く転調する。こういうものを聴くと本当に嬉しくなる。
もちろんエヴァンスも熱い。トランペットが金管であることを再認識させてくれるように、音はメタリックに響く。以前はイモだと思っていたエイブラハム・バートンも、直情的にテナーの音をエネルギーの続く限り吐き出すのであり、つい心が動かされてしまう。
エヴァンスのビッグバンドには、ときにビリー・ハーパーが参加している。まさに出会うべくして出会った熱さなのではないかと思うがどうか。
Josh Evans, Smalls, 2015年
●ジョシュ・エヴァンス
マイク・ディルーボ@Smalls(2015年)
ジョシュ・エヴァンス@Smalls (2015年)
フランク・レイシー@Smalls(2014年)
フランク・レイシー『Live at Smalls』(2012年)
ラルフ・ピーターソン『Outer Reaches』(2010年)