Sightsong

自縄自縛日記

ルディ・ロイストン『303』

2015-10-14 07:48:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

ルディ・ロイストン『303』(Greenleaf Music、2013年)を聴く。

Rudy Royston (ds, perc)
Jon Irabagon (sax)
Nadja Noordhuis (tp)
Nir Ferder (g)
Sam Harris (p)
Mimi Jones (b)
Yasushi Nakamura (b)

何しろ、NYのSmallsで観たロイストンのドラムスは斧のように重くキレており、目が覚めるようだった(アダム・ラーション@Smalls)。

そんなわけでディスクも聴いているのだが、かれの個性と思われるものも体感できて嬉しい一方、ここでの主役はサム・ハリスの控え目ながら何故か音がいちいち届いてくるピアノではないかと思ってしまう。音の隙間をどっちつかずな状態に保つ、ニア・フェルダーのギターもいい。

ところで、サックスのジョン・イラバゴンには美しく旋律を吹く人格と、目から血を出しそうなくらい気張って音を出しまくる人格とがあるようで、ここでは前者。わたしは後者のイラバゴンを聴きたいのだが。

●参照
アダム・ラーション@Smalls(2015年)(ロイストン参加)
ジョン・イラバゴン『Behind the Sky』(2014年)(ロイストン参加)
アンブローズ・アキンムシーレ『The Imagined Savior is Far Easier to Paint』(2014年)(ハリス参加)
ジョン・イラバゴン@スーパーデラックス(2015年)
バリー・アルトシュル『The 3Dom Factor』(2012年)(イラバゴン参加)
マイク・プライド『Birthing Days』(2012年)(イラバゴン参加)
MOPDtK『Blue』(2014年)(イラバゴン参加)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)(イラバゴン参加)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)(イラバゴン参加)