菊地雅章『ダンシング・ミスト~菊地雅章イン・コンサート』(Phillips、1970年)を聴く。
Masabumi "Poo" Kikuchi 菊地雅章 (el-p, p)
Kosuke Mine 峰厚介 (ss, perc)
Masahiro Kikuchi 菊地雅洋 (org, el-p)
Yoshio Ikeda 池田芳夫 (b)
Hiroshi Murakami 村上寛 (ds)
Keiji Kishida 岸田恵二 (ds)
大ヒット曲「Dancing Mist」をホールで演奏するという状況。しかも、終わるかと思いきや延々と同じパターンを続けていって、聴客も演奏者も陶酔のスパイラルに入っていくという「構造」。この陶酔を突き放して眺めざるを得ないからこそ明らかになる「構造」である。
如何に菊地雅章が城を構築しようと、この同調圧力の前には簡単に崩れ去る。
●参照
菊地雅章『ヘアピン・サーカス』(1972年)
菊地雅章+エルヴィン・ジョーンズ『Hollow Out』(1972年)
菊地雅章『POO-SUN』(1970年)
菊地雅章『再確認そして発展』(1970年)
『銀巴里セッション 1963年6月26日深夜』