トム・レイニー『Hotel Grief』(Intakt、2013年)を聴く。
Tom Rainey (ds)
Ingrid Laubrock (sax)
Mary Halvorson (g)
終わりもはじまりもないトリオ。トム・レイニーのドラミングは、まるで偶然によって動きを極端に変えながらはじけまくるネズミ花火のようだ。その火花の数々に煽られてか、イングリッド・ラウブロックの懐の深いサックスが、いつになくハード路線であるように聴こえる。メアリー・ハルヴァーソンは、最初から最後までぐにゃりぐにゃりと時空を歪め続ける。
こんな凄い演奏を、年末のCornelia Street Cafeでいつものように繰り広げていたのかと思うと。
●トム・レイニー
イングリッド・ラウブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
イングリッド・ラウブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone(2014年)
イングリッド・ラウブロック(Anti-House)『Roulette of the Cradle』(2014年)
トム・レイニー『Obbligato』(2013年)
イングリッド・ラウブロック(Anti-House)『Strong Place』(2012年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(2007、2012年)
イングリッド・ラウブロック『Zurich Concert』(2011年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)