フランク・ロウ『Tricks of the Trade』(Marge、1976年)を聴く。
Frank Lowe (ts)
Lawrence "Butch" Morris (cor)
Didier Levallet (b)
George Brown (ds)
フランク・ロウのことは、ディスクを集めるでもないが結構好きなのだ。すっとぼけたようなフレージングも、ちょっと調子はずれの音も、すべてがクサさというテナーの魅力に結びついている。
本盤はピアノレスであり、そういったロウの魅力を発揮するにはその方が好ましいと思える。録音はさほど良くないのだが、『Live from Soundscape』(1982年)でも満足してロウを聴いていたのだから何の問題もない。(後者はピアノが参加したクインテットだが、それはアミナ・クローディン・マイヤーズであるから実は嬉しい。イイカゲンなものである。)
聴いていて特筆すべきこともなく、ああロウが吹いているという記録。めでたしめでたし。
●フランク・ロウ
CIMPレーベルのフランク・ロウ(1995、97年)
ブッチ・モリス『Current Trends in Racism in Modern America』(1985年)
ラシッド・アリ+フランク・ロウ『Duo Exchange』(1972年)
アリス・コルトレーン『Huntington Ashram Monastery』、『World Galaxy』(1969、72年)