Sightsong

自縄自縛日記

沖至+井野信義+崔善培『KAMI FUSEN』

2017-04-22 09:58:52 | アヴァンギャルド・ジャズ

沖至+井野信義+崔善培『KAMI FUSEN』(No Business/ちゃぷちゃぷ、1996年)を聴く。

Itaru Oki 沖至 (tp, bamboo fl)
Nobuyoshi Ino 井野信義 (b)
Choi Sun Bae 崔善培 (tp)

沖至、崔善培とトランぺッターふたりが吹いていて面白い。遊び心もあって、「Mack the Knife」や「Tea for Two」の引用もある。

そして何より井野信義さんの存在感と色気があるベースに惹かれる。この頃にライヴで井野さんが「紙ふうせん」を演奏するところを何度か観ていて、ドライヴしないジャズのようであまり好きではなかったのだが、いま聴くと良い曲なんである。

●井野信義
峰厚介『Plays Standards』(2008年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』
(2008年)
井野信義『干反る音』(2005年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)
内田修ジャズコレクション『高柳昌行』(1981-91年)
内田修ジャズコレクション『宮沢昭』(1976-87年)
日野元彦『Flash』(1977年) 


Quolofune@神保町試聴室

2017-04-22 09:27:19 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町の試聴室に足を運び、Quolofune(黒船)(2017/4/21)。15人ほどの観客。

山田あずさ (vib)
中島さち子 (p)
相川瞳 (perc)
新井コルチ薫 (irish harp) 

「いちじくの木の手紙」では、パーカッションからはじまり、ハープがフィーチャーされ、ハンガリー民謡だというのだが和的なイメージもあって、終盤に山田さんが敢えて不協和音を放つ攻め方が印象的だった。山田さんが中島さんの誕生日に贈ったという曲では、相川さんのカホンがまるで疾走する馬のようで、やがて全員で走っていった。中島さんのオリジナル曲「裏山の。」はまるでわらべうた。最後にアンコールに応えて、林栄一の「ナーダム」。

メロディ楽器が不在で、ベースもおらず、和音を奏でる弦楽器が3人。それがぶつからずふわっとした感じとなって、まるで女子会だとステージ上で笑っていた。実際に、浮力も横に拡がるイメージの喚起力もあって、知らず知らずハイになるサウンドだった。