Sightsong

自縄自縛日記

ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』

2017-05-08 23:37:37 | アヴァンギャルド・ジャズ

ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』(Thirsty Ear、2003年)を聴く。CD 2枚組。

Tom Rainey (ds)
Craig Taborn (rhodes, laptop, vitual org)
Marc Ducret (g)
Tim Berne (as) 

もう、何ちゅうアルバムか。痺れるとはこのことだ。私的名盤認定。

アンサンブルはかなり精巧に組み立てられたようなものに思える。いっぷう変わった感じで各々の出番が回ってきて、精巧さというストーリーの中で各メンバーの野性味がいかんなく発揮されている。マルク・デュクレの火花のように炸裂するギターも良いし、職人的でもあるトム・レイニーのドラムスは見せ場が多い。クレイグ・テイボーンは、主役を奪ったときでも脇役のときでもスタイリッシュでカッコいい。

そして、奇妙で精巧な構造に追従したラインに、ティム・バーンのアルトが粘りつき、猛禽類のようにどこまでも飛び続ける。

●ティム・バーン
イングリッド・ラブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
イングリッド・ラブロック『ubatuba』(2014年)
ティム・バーン『You've Been Watching Me』(2014年)
ティム・バーン『Shadow Man』(2013年)
チェス・スミス『International Hoohah』(2012年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)
ジョン・ゾーン『Spy vs. Spy』(1988年)

●トム・レイニー
イングリッド・ラブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
イングリッド・ラブロック『ubatuba』(2014年)
イングリッド・ラブロック+トム・レイニー『Buoyancy』(2014年)
イングリッド・ラブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone(2014年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Roulette of the Cradle』(2014年)
トム・レイニー『Hotel Grief』(2013年)
トム・レイニー『Obbligato』(2013年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Strong Place』(2012年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(2007、2012年)
イングリッド・ラブロック『Zurich Concert』(2011年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)

●マルク・デュクレ
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)

●クレイグ・テイボーン
クレイグ・テイボーン+イクエ・モリ『Highsmith』(2017年)
クレイグ・テイボーン『Daylight Ghosts』(2016年)
チェス・スミス『The Bell』(2015年)
クレイグ・テイボーン『Chants』(2013年)
クリス・ライトキャップ『Epicenter』(2013年)
クリス・ポッター『Imaginary Cities』(2013年)
『Rocket Science』(2012年)
デイヴ・ホランド『Prism』(2012年)
Farmers by Nature『Love and Ghosts』(2011年)
オッキュン・リーのTzadik盤2枚(2005、11年)
ロブ・ブラウン『Crown Trunk Root Funk』(2007年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas II』(2004年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)

RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash

2017-05-08 08:00:00 | アヴァンギャルド・ジャズ

小岩のbushbash(2017/5/7)。連休の最後で脳内の埃を払拭。カタルシス、快感。腰痛。難聴。

MN(T. 美川、沼田順)
MELT-BANANA
RUINS(吉田達也、増田隆一)

Fuji X-E2、XF35mmF1.4

●参照
内田静男+橋本孝之、中村としまる+沼田順@神保町試聴室(2017年)
グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年)


Marimba & Contrabass Duo @喫茶茶会記

2017-05-08 07:35:52 | アヴァンギャルド・ジャズ

四谷三丁目の喫茶茶会記にて、「Marimba & Contrabass Duo」(2017/5/7)。

Azusa Yamada 山田あずさ (marimba)
Pearl Alexander パール・アレキサンダー (b) 

ファーストセットはインプロ。パールさんが弓で弾き、その手探りの音はまるでホワイトノイズ。図像的には、コントラバスによる波が時間軸を進んでゆき、その波の中をマリンバがたゆたったり、ポップして水上に跳躍したり。意外にも山田さんの音は乾いている。終盤になり、パールさんの発する周波数は収斂してゆき、その分、マリンバとのインタラクションが弾性衝突の感覚となってきた。そして最後はふたたびホワイトノイズ。

セカンドセットは、山田あずさ曲、パール・アレキサンダー曲~インプロ。後半はとても印象的で、マリンバとベースの音が巧みにずらされ、組み合わさり、それはまるで精緻に出来た寄木細工が次々に動作していく様子なのだった。

これは録音されデジタル配信されるとのことであり、楽しみだ(ヘンなため息とかイビキとかも聴こえてきたが)。

●山田あずさ
Quolofune@神保町試聴室(2017年)

●パール・アレキサンダー
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年)(欠席
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)