2017年5月25日、阿佐ヶ谷天。
■ Kiyasu Orchestra
ANIKI Tomonori (tp)
tsubatics (b)
Koichi Kidoura (g)
Ryosuke Kiyasu (ds)
不失者のドラマーでもあるRyosuke Kiyasuによるカルテット。というと収まりがいいようだが、この爆音。tsubaticsのベースのフレージングと熱さに魅せられた。どどどどどと攻めるドラムス。
■ ヒグチケイコ+TOMO
ヒグチケイコ(voice, ds)
TOMO (hurdy gurdy)
ハーディ・ガーディーはハンドルを手で回して駆動する楽器であり、ヨーロッパの楽器でありながら、ピッチが微妙に変わるドローンがアジア的な河の流れとなって脳を麻痺させる。そしてヒグチさんのヴォイスが何重にも重ね合わされ、たゆたい、空中の異世界を創出した。
■ Ghost Bastards
Cal Lyall (banjo)
Darren Moore (ds)
俺たちはゴーストバスターズだなんて言って会場爆笑。カル・ライアル、ダレン・ムーアともに、楽器に働きかけたあとの残響を積み上げてゆくサウンドを創り出し、自分たちがゴーストと化していた。
■ Mette Rasmussen + Joke Lanz + Ryosuke Kiyasu
Mette Rasmussen (as)
Joke Lanz (turntable)
Ryosuke Kiyasu (ds)
来日してから4度目のメテ・ラスムセン。石森管楽器にサックスのメンテに行くとの話だったのでどうだったかと訊いてみると、いや行かなかった、新宿でレコードを買っちゃったと舌を出して苦笑。なんと阿部薫、マリオン・ブラウン、ジャッキー・マクリーン、オーネット・コールマンの4枚だそうである。
しかし演奏が始まると可愛さが強面に豹変。何しろ横にはKiyasuさんのドラムス。2日後に共演する人が観る前で、ひたすら轟音でぶっ飛ばす、ぶっ飛ばす。大きなアクションで音色を変えまくるのはメテさんのスタイルだが、室内の端から端まで突然吹きながらかつかつと往復したのには仰天してしまった。そしてジョーク・ランツのターンテーブルが憑依したようなサックス音もあった。見事。
Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4
●ヒグチケイコ
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)
●メテ・ラスムセン
メテ・ラスムセン@妙善寺(2017年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy、スーパーデラックス(2017年)
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(JazzTokyo)(2013年)