Sightsong

自縄自縛日記

リチャード・グルーヴ・ホルムズ『Spicy』

2017-05-20 14:23:42 | アヴァンギャルド・ジャズ

リチャード・グルーヴ・ホルムズ『Spicy』(Prestige、-1967年)を聴く。LPオリジナル盤。

Richard "Groove" Holmes (org)
Gene Edwards (g)
"Boogaloo" Joe Jones (g)
Richard Landrum (conga)
George Randall (ds)

多くの人が愛しているに違いないリチャード・グルーヴ・ホルムズ節。イケイケでオルガンの和音を、一、二の三と重ねてゆき、高みに持ち上げたかと思えば潔くリリースして、また旋律を弾きまくっている。しかも、「A Day in the Life of a Fool」(=カーニバルの朝、黒いオルフェ)、「Work Song」、「When Lights Are Low」、「Old Folks」といった有名曲の数々もすべて独自サウンドに塗り替えられている。いやー、イイなあ。

ここでブーガルー・ジョー・ジョーンズが登場するのだが、まだ実は「Boogaloo」の綽名は付いていない。当時のライナーには「ドラマーではない」と書かれていたりする新人なのだった。まだ個性むんむんではないが、やはりかれの太いギターの音。

●ブーガルー・ジョー・ジョーンズ
ブーガルー・ジョー・ジョーンズ『What It Is』(1971年)
ブーガルー・ジョー・ジョーンズ『Right on Brother』
(1970年)


ユリエ・ケア3、リーマ@スーパーデラックス

2017-05-20 08:20:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

デンマークとの国交150年を記念した音楽イヴェント「OPPOSITE 2017」。終盤になってようやく足を運んだ。

■ ユリエ・ケア3

Julie Kjær 3:
Julie Kjær (as, fl)
John Edwards (b)
Steve Noble (ds)

闊達なユリエ・ケアのアルトも、シンプルな形で攻めるスティーヴ・ノブルのドラムスも良いのだが、サウンドの主役はとにかくジョン・エドワーズである。弦を凄いテンションで張っているのだろうか、剛のコントラバスをたいへんな力とスピードで操っている。そのビチビチの弦からはまるでオルゴールのような音さえも聴こえた。笑ってしまうほど予想を遥かに凌駕する驚愕の演奏(いやホント)。

■ リーマ

Liima:
Tatu Rönkkö (mpc sampler, perc) (FIN)
Mads Brauer (elec, syn)
Casper Clausen (vo, syn)
Rasmus Stolberg (b, syn)

快適なエレポップ。観客が何人もクラゲのように踊っていた。

●ジョン・エドワーズ
エヴァン・パーカー+ジョン・エドワーズ+クリス・コルサーノ『The Hurrah』(2014年)
パウル・ローフェンス+パウル・フブヴェーバー+ジョン・エドワーズ『PAPAJO』(2002年)

●スティーヴ・ノブル
ジョン・ダイクマン+スティーヴ・ノブル+ダーク・シリーズ『Obscure Fluctuations』(2015年)