ハン・ベニンク『Adelante』(ICP、2016年)を聴く。
Han Bennink (ds)
Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
Simon Toldam (p)
冒頭曲でいきなりハン・ベニンクらしく猛烈な勢いで走りはじめる。笑ってしまうほどである。(一時期不調説があったが、今年は来日もするし、元気なら嬉しい。)
一方のリードとピアノのふたりは、ミニマルな印象を受けてしまうほどに地味。しかしそれがよいのである。ヨアヒム・バーデンホルストのクラやバスクラには衒いが皆無だが、マイペースに自分の音楽を展開しており、決して埋没などしないところが面白い。ミシャ・メンゲルベルグの2曲などその淡々さがじわじわくるユーモラスさに転じていて、聴けば聴くほど滋味が浸み出てくる。
●ハン・ベニンク
ハン・ベニンク@ディスクユニオン Jazz Tokyo(2014年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(2009年)
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(2006年)
ハン・ベニンク キヤノン50mm/f1.8(2002年)
エリック・ドルフィーの映像『Last Date』(1991年)
ICPオーケストラ『Bospaadje Konijnehol』の2枚(1986-91年)
レオ・キュイパーズ『Heavy Days Are Here Again』(1981年)
レオ・キュイパーズ『Corners』(1981年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981、91、98年)
アネット・ピーコック+ポール・ブレイ『Dual Unity』(1970年)
ウェス・モンゴメリーの1965年の映像(1965年)
●ヨアヒム・バーデンホルスト
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年)