チャールス・トリヴァー『Live in Berlin』(Strata-East、1988年)は「Vol.1」と「Vol.2」の連作だが、昔から2枚目しか持っていなかった。最近なぜか再発されて、それでも微妙に高くて逡巡していたら、アウトレットで出ていたのでついに1枚目を確保した。めでたしめでたし。
Charles Tolliver (tp)
Alain Jean-Marie (p)
Ugonna Okegwo (b)
Ralph Van Duncan (ds)
とは言え、別に特筆すべきこともない録音である。
もちろんトリヴァーはカッコいいのだが、かつての不必要な熱さはここでは放出していない。どちらかと言えばリラックスして気持ちよくまとめたカルテット演奏であり、このライヴを仮に観ていたとしても震えることはなかっただろう。
アラン・ジャン・マリーのピアノは気が効いていて悪くない。ウゴンナ・オケーゴのベースは堅実で重たいのだが、感想はそこまで止まりである。
まあでも、2枚目もときどき不思議に聴きたくなったし、今回はじめて聴く1枚目も似たようなものである。やっぱりトリヴァーだからかな。
●チャールス・トリヴァー
ビリー・ハーパーの新作『Blueprints of Jazz』、チャールス・トリヴァーのビッグバンド(2009年)
ジャッキー・マクリーン『The Complete Blue Note 1964-66 Jackie McLean Sessions』(1964-66年)
●ウゴンナ・オケーゴ
トム・ハレル『Something Gold, Something Blue』(2016年)
トム・ハレル@Cotton Club(2015年)
トム・ハレル@Village Vanguard(2015年)
マイク・ディルーボ@Smalls(2015年)
トム・ハレル『Trip』(2014年)
ウェイン・エスコフェリー『Live at Smalls』(2014年)
トム・ハレル『Colors of a Dream』(2013年)
マイク・ディルーボ『Threshold』(2013年)