メリッサ・アルダナ『Back Home』(Word of Mouth Music、2015年)を聴く。
Melissa Aldana (ts)
Pablo Menares (b)
Jochen Rueckert (ds)
たぶんこの人のテナー奏者としての力量はとても大きくて、どジャズを聴きたい耳でもまったく飽きない。また悠然と強弱を出し入れしてユーモラスにも感じられる旋律を吹くところなど、テナーのトリオということもあり、まるで『Way Out West』のソニー・ロリンズだ。オリジナル曲の真ん中に挟まれたスタンダード「My Ship」なんて、リラックスして、エアを含んで幅広い音域で吹いていて最高である。
もっと刺激的で現代的なものを聴きたい気分にもなったりしそうなものだが、実際に音楽を流していると別に飽きたりもしない。
昔ならもっともてはやされたんだろうな。