Sightsong

自縄自縛日記

フローリアン・ヴァルター+石川高+山崎阿弥@Bar subterraneans(JazzTokyo)

2019-08-08 23:59:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

JazzTokyo誌に、Bar subterraneansにおけるフローリアン・ヴァルター、石川高、山崎阿弥の共演(2019/7/26)のレビューを寄稿した。

>> #1090 フローリアン・ヴァルター+石川高+山崎阿弥

(photo by m.yoshihisa)

Florian Walter (as)
石川高 Ko Ishikawa (笙)
山崎阿弥 Ami Yamasaki (vo)

●山崎阿弥
山崎阿弥+ネッド・ローゼンバーグ@千駄木Bar Isshee(2019年)
ローレン・ニュートン、ハイリ・ケンツィヒ、山崎阿弥、坂本弘道、花柳輔礼乃、ヒグマ春夫(JAZZ ART せんがわ2018、バーバー富士)(JazzTokyo)(2018年)
石原雄治+山崎阿弥@Bar Isshee(2018年)
岩川光+山崎阿弥@アートスペース.kiten(2018年)

●石川高
ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
エヴァン・パーカー@スーパーデラックス(2016年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)

●フローリアン・ヴァルター
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
『ボンの劇場の夜―ダンスカンパニー・ボー・コンプレックスとゲスト』@ボンSchauspiel(フローリアン・ヴァルター)(2019年)
Ten meeting vol.2@阿佐ヶ谷天(フローリアン・ヴァルター)(2018年)
フローリアン・ヴァルター+直江実樹+橋本孝之+川島誠@東北沢OTOOTO(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
フローリアン・ヴァルター『Bruit / Botanik』(2016年)
アキム・ツェペツァウアー+フローリアン・ヴァルター『Hell // Bruit』(2015年)


特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)

2019-08-08 23:50:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

町田市の和光大学における特殊音樂祭(2019/7/13)。JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1084 特殊音樂祭

坂田明 Akira Sakata (as)
巻上公一 Koichi Makigami (vo, theremin, tp, 尺八)
中川俊郎 Toshiro Nakagawa (p)
直江実樹 Miki Naoe (radio)
照内央晴 Hisaharu Teruuchi (p)
久保田晶子 Akiko Kubota (琵琶)
亀井庸州 Yoshu Kamei (vln, 尺八)
松本ちはや Chihaya Matsumoto (perc)
伊藤千枝子 Chieko Ito (dance)

●坂田明
Arashi@稲毛Candy(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)
JAZZ ARTせんがわ2018
サイモン・ナバトフ@新宿ピットイン(2017年)
『浅川マキを観る vol.3』@国分寺giee(2017年)
坂田明+今井和雄+瀬尾高志@Bar Isshee(2016年)
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
見上げてごらん夜の星を(坂田明『ひまわり』、2006年)
浅川マキ『ふと、或る夜、生き物みたいに歩いているので、演奏家たちのOKをもらった』(1980年)
浅川マキ『Maki Asakawa』(主に1970年代)

●巻上公一
詩×音楽(JAZZ ART せんがわ2018)(JazzTokyo)(2018年)
クリス・ピッツィオコス+ヒカシュー+沖至@JAZZ ARTせんがわ(JazzTokyo)(2017年)
ヒカシュー@Star Pine's Cafe(2017年)

●直江実樹
合わせ鏡一枚 with 直江実樹@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2019年)
フローリアン・ヴァルター+直江実樹+橋本孝之+川島誠@東北沢OTOOTO
(2018年)

●照内央晴
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

●松本ちはや
謝明諺+レオナ+松本ちはや@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)


喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)

2019-08-08 23:44:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

JazzTokyo誌に、喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(UNAMAS Label、-2019年)のレビューを寄稿した。

>> #1624 『喜多直毅+西嶋徹 / L’Esprit de l’Enka』

Naoki Kita 喜多直毅 (gut strings vln)
Toru Nishijima 西嶋徹 (b)

●喜多直毅
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ファドも計画@in F(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
ハインツ・ガイザー+ゲリーノ・マッツォーラ+喜多直毅@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)
喜多直毅+田中信正『Contigo en La Distancia』(2016年)
喜多直毅 Violin Monologue @代々木・松本弦楽器(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)http://www.jazztokyo.com/best_cd_2015a/best_live_2015_local_06.html(「JazzTokyo」での2015年ベスト)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年) 

●西嶋徹
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)


マタナ・ロバーツへのインタビュー(JazzTokyo)

2019-08-08 23:38:48 | アヴァンギャルド・ジャズ

昨2018年のマタナ・ロバーツのソロパフォーマンスには痺れた。その後で約束をいただき、インタビューを行った。

>> Interview #189 マタナ・ロバーツ

(photo by Evan Hunter McKnight)

●マタナ・ロバーツ
2018年ベスト(JazzTokyo)
マタナ・ロバーツ@スーパーデラックス(2018年)
マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)
マタナ・ロバーツ『Coin Coin Chapter Three: River Run Thee』(2015年)
マタナ・ロバーツ『Always.』(2014年)
マタナ・ロバーツ+サム・シャラビ+ニコラス・カロイア『Feldspar』(2011年)
マタナ・ロバーツ『The Chicago Project』(-2007年)
アイレット・ローズ・ゴットリーブ『Internal - External』(2004年)
Sticks and Stonesの2枚、マタナ・ロバーツ『Live in London』(2002、03、11年)


バール・フィリップス+キャサリン・ジョニオー+マルコム・ゴールドスタイン『Birds Abide』

2019-08-08 22:53:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

バール・フィリップス+キャサリン・ジョニオー+マルコム・ゴールドスタイン『Birds Abide』(Victo、2010年)を聴く。

Barre Phillips (b)
Catherine Jauniaux (voice)
Malcolm Goldstein (violin)

サウンドに左右上下だけでない前後の拡がりがあるとして、キャサリン・ジョニオーはこちらと向こうとの間を飛翔するように往還する。またマルコム・ゴールドスタインのヴァイオリンも歌うようであり、かれも三次元のサウンドに貢献している。

何よりもその背後で、闇の中からこちら側に出てくるようなバール・フィリップスの存在感が圧倒的。

●バール・フィリップス
2018年ベスト(JazzTokyo)(『End to End』)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
バール・フィリップス@歌舞伎町ナルシス(2012年)
ルネ・ボトラング+バール・フィリップス+クリスチャン・レテ『Teatro Museo』(2008年)
バール・フィリップスの映像『Live in Vienna』(2006年)
バール・フィリップス+今井和雄『Play'em as They Fall』(1999年)
バール・フィリップス(Barre's Trio)『no pieces』(1992年)


『ルイズその絆は、』

2019-08-08 21:54:16 | 政治

駒込の東京琉球館で、テレビドキュメンタリー作品『ルイズその絆は、』(1982年)を観る。

伊藤ルイが60歳になるころの貴重な記録である。

このときには大杉栄、伊藤野枝、橘宗一の墓石は福岡の西光寺に移されたばかりだった(その後ふたたび移転)。これは藤原智子『ルイズその旅立ち』にも描かれているように、戦後までお上の目にとまらぬように隠しおおされていた。なぜならば栄と野枝とが反政府のアナキストであり、また、裏面には宗一少年について、その父・橘惣三郎が「犬共ニ虐殺サル」と刻んだからである。

映像では、その墓石の表面に「吾人は/須らく愛に生きるべし/愛は神なればなり」と刻まれていたと紹介する。のちに栄の妹・あやめと離婚するときにあやめを切りつける惣三郎にも、栄に共鳴し堺利彦の娘婿・近藤憲二と再婚したあやめにも、あまりにも激しい気性と愛を強くもとめる心とがあった。

5人の栄・野枝の遺児(魔子、最初のエマ、次のエマ、ルイズ、ネストル)が受けた迫害はかなりのものだった。事件後かれらは全員改名した(真子、幸子、笑子、留意子・ルイ、栄)。もちろん父母の累が及ばぬようにという配慮だった。しかしルイはある年齢から自分を隠さず生きた。「もういちど生まれかわるとしたらまた伊藤になりたい」と言ったという。やはりこの人の生き方には胸を衝かれる。

番組の最後は、ルイも関わった会の名前にも結び付けて、「戦争への道を許さない者たち、われわれ」という言葉で締めくくられる。これがいま伊藤ルイとその縁を思い出す大きな意味である。

●参照
伊藤ルイ『海の歌う日』
藤原智子『ルイズその旅立ち』
亀戸事件と伊勢元酒場
加藤直樹『九月、東京の路上で』
藤田富士男・大和田茂『評伝 平澤計七』
南喜一『ガマの闘争』
田原洋『関東大震災と中国人』
植民地文化学会・フォーラム「内なる植民地(再び)」
山之口貘のドキュメンタリー(沖縄人の被害)
平井玄『彗星的思考』(南貴一)
道岸勝一『ある日』(朝鮮人虐殺の慰霊の写真)
『弁護士 布施辰治』(関東大震災朝鮮人虐殺に弁護士として抵抗)
野村進『コリアン世界の旅』(阪神大震災のときに関東大震災朝鮮人虐殺の恐怖が蘇った)


ジャック・ラカン『アンコール』

2019-08-08 00:30:54 | 思想・文学

ジャック・ラカン『アンコール』(講談社選書メチエ、原著1975年)を読む。1972-73年の講演録である。

あまりにも晦渋で困ってしまう(ラカン先生、3頁にまとめてください)。それでもイメージとして理解したのはこのようなことだ。

シニフィエとシニフィアンとの恣意的な関係は、シーニュは、享楽に、愛に、セックスにはない。その過程で対象が特定され自らを他者に投影することは無いし、あると考えるとすればそれは狂っている。すなわち、セックスとは「書かれないことをやめない」。

愛と性交と享楽に関して展開されているから特別のそれだけの話かと思ってしまいそうだが、これは極めて普遍的な他者論なのだろう。

●ジャック・ラカン
ジャック・ラカン『二人であることの病い』
斎藤環『生き延びるためのラカン』