荻窪のベルベットサン(2019/8/27)。リニューアルされて随分オシャレな雰囲気になっている。満席で立ち見もたくさんいたが運よく座ることができた。
Ortance:
Masayasu Tzboguchi 坪口昌恭 (synth, p)
Shuta Nishida 西田修大 (g, effect)
kazuya Oi 大井一彌 (ds, effect)
演奏はフライング・ロータス、リチャード・スペイヴンの曲に続きオリジナル群。
坪口さんの七色のキーボードが次々に色付けをする異次元感には圧倒されるし、それだけに、ときに弾くピアノにはたいへんな色気がある。西田さんのギターとエフェクトはその上で舞う狂った蝶のようだ。大井さんのドラムスは叩くというアクションを叩いた音とともに提示する複層構造(エチオピアのカレーは、スパイスを噛んだときにそれがスパイスであることを再認識させる)。
曲は数学的でグラフィカルに構築されているのに、それを3人が実に愉しそうにすべて人力で描いてゆく面白さがある。それは単なるアクロバチックな快感ではない。精緻さとアナログな揺れ動きとが常に混淆している感覚。
Fuji X-E2、XF60mmF2.4
●坪口昌恭
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル@渋谷The Room(2018年)
ホセ・ジェイムズ@新宿タワーレコード(2015年)