浦安市郷土博物館に足を運び、川島雄三『青べか物語』の公開50年を記念した展示(収蔵品展)を観た。
ポスターやグッズなど、映画宣伝用の貴重な資料は、研究者のTさんが収集して博物館に寄贈したものであり、そのTさんが、同行していろいろと説明してくださった。
山本周五郎の原作小説でも、映画でも、浦安は「浦粕」という地名に変えられており、下にみたようなイメージのためか、映画公開時には、浦安住民には評判が悪かったらしい。しかし、先日行われた上映会(16ミリフィルムを使用)では、詰めかけた人が入りきれないほどで、もちろん上々の受けだったという。
博物館では、映画の撮影当時の記憶をもつ人たちを探し出し、証言や、撮影風景のポジマウントなどの貴重な資料を収集している。これらを、浦安の地図とともに示してくれているため、ひたすら面白い。船溜り「堀江ドック」にはまったく堤防がない。干潟「沖の百万坪」は思ったより近いあたりから拡がっていた。妙見島には造船所があった。・・・など、たった50年前のこととは思えない変貌ぶりである。
映画は、どうやらお色気モノのように宣伝したかったらしく、ポスターや販促グッズに書かれている文句には思わず笑ってしまう。大らかな時代だったのだな。
観終わってから、Tさんと、浦安駅ちかくの「ひもの屋」に入ってみた。干物だけでなく、ルイベやマコモダケなど珍しく旨いものがあった。
ソニーα7Rにアダプターを介してCマウントレンズ、興味津津
※ところで、今まで気が付かなかった。今年改装された浦安駅の切符売り場は、べか舟をイメージしてデザインされているのだった。
https://twitter.com/Ikeshita_Sekkei/status/402252872659648512
●参照
○『青べか物語』は面白い
○浦安市郷土博物館『海苔へのおもい』
○ハマん記憶を明日へ 浦安「黒い水事件」のオーラルヒストリー
○浦安市郷土博物館『三角州上にできた2つの漁師町』