Sightsong

自縄自縛日記

オッキュン・リー『Cheol-Kkot-Sae [Steel Flower Bird]』

2018-08-06 23:25:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

オッキュン・リー『Cheol-Kkot-Sae [Steel Flower Bird]』(Tzadik、2016年)を聴く。

Song-Hee Kwon (pansori singing)
Jae-Hyo Chang (korean traditional percussion)
John Butcher (sax)
John Edwards (b)
Ches Smith (ds, perc, vib)
Lasse Marhaug (electoronics)
Okkyung Lee (cello)

なぜパンソリなのか。やはりと言うべきか、オッキュン・リーが生地のルーツ音楽を再発見したということのようだ(ライナーを読む限り)。

メンバーは凄い。リーが芳香あるチェロで時空間の濃度にムラをつくり、その中で、ジョン・ブッチャーの獣のようなサックス、ジョン・エドワーズの強い弦、ラッセ・マーハウグによるエレクトロニクスの蛮行がずれては重なり特異点を創出するあたりは、その名前に恥じない。

しかし、サウンド全体としては「やってみた」にとどまり、熟度が足りないように感じられる。それならばメンバーを2人か3人に絞り、抜き差しならないところに身を置いて、切迫感もサウンドに取り込むほうが良い。

●オッキュン・リー
イクエ・モリ『Obelisk』(2017年)
オッキュン・リー+ビル・オーカット『Live at Cafe Oto』(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
オッキュン・リー『Dahl-Tah-Ghi』(2013年)
アクセル・ドゥナー+オッキュン・リー+アキム・カウフマン『Precipitates』(2011、13年)
ジョン・エドワーズ+オッキュン・リー『White Cable Black Wires』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
フィル・ミントン+オッキュン・リー『Anicca』(2009年)
オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス+スティーヴ・ベレスフォード『Check for Monsters』(2008年)
オッキュン・リーのTzadik盤2枚(2005、11年) 


Cubic Zero『Flying Umishida』

2018-08-06 21:42:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

Cubic Zero『Flying Umishida』(Nonoya Records、2018年)が近ごろの朝の音楽である。

吉田野乃子 (sax)
本山禎朗 (key)
佐々木伸彦 (g)
大久保太郎 (b)
渋谷徹 (ds)

JOEさんが書いているようにこれは傑作である。JOEさんのブログにはネタバレ的なものもあり、また、あれこれと自分の好きなことを詰め込みまくりながらも「自然体」であるとの評にはまったく同感であり、もはや付け加えることはない。(別に手抜きではありません)

やはり、過激になっても同時に親しみやすさがあるサックスである。また、バンドメンバーとも意気投合してあれこれと愉しんでいることも超グッド。テンションがアガり、愉しくて哀しくて、なるほど傑作。

東京でライヴやらないかな。

●吉田野乃子
吉田野乃子@四軒茶屋(2018年)
デイヴ・スキャンロン+吉田野乃子@なってるハウス(2018年)
トリオ深海ノ窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』(2017年)
『トリオ深海ノ窓 Demo CD-R』、『Iwamizawa Quartet』(2017、2007年)
乱気流女子@喫茶茶会記(2017年)
吉田野乃子『Demo CD-R』(2016年)
吉田野乃子『Lotus』(2015年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
ペットボトル人間の2枚(2010、2012年)


「JazzTokyo」のNY特集(2018/8/5)

2018-08-05 23:56:20 | アヴァンギャルド・ジャズ

「JazzTokyo」誌のNY特集、Jazz Right Now(2018/8/5)。

今回は、「ステファニー・リチャーズとの『Fullmoon』を巡る対話(フェミニストのジャズ・レビュー)」を訳出した。

ジョルダナー・エリザベスのインタビューもステファニー・リチャーズの回答もかなり踏み込んだものであり、日本にはあまりない記事なのではないか。なお記事中にあるリチャーズのアルバム『Fullmoon』はなかなかの傑作。

これまでJazzTokyo誌では、LGBTという観点では「The New York Review of Cocksucking」の紹介(クリフォード・アレン)、ジャズ界の性差別についてはサラ・マニングによる発言があった。

●Jazz Right Now
「JazzTokyo」のNY特集(2018/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/1/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/12/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/8/1)

「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/3/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/2/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/10/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/8/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/6/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/1/31)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/12/27)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/11/21)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/10/12)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/7/26)


Mahobin『Live at Big Apple in Kobe』(JazzTokyo)

2018-08-05 23:48:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

Mahobin『Live at Big Apple in Kobe』(LIBRA Records、2018年)のレビューを、JazzTokyo誌に寄稿した。

魔法瓶は、藤井郷子、ロッテ・アンカー、田村夏樹、モリイクエという凄いメンバーのグループである。

>> #1541『Mahobin / Live at Big Apple in Kobe』

Lotte Anker (sax)
Natsuki Tamura 田村夏樹 (tp)
Satoko Fujii 藤井郷子 (p)
Ikue Mori モリイクエ (electronics)

●藤井郷子、田村夏樹
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
藤井郷子オーケストラベルリン『Ninety-Nine Years』(JazzTokyo)(2017年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス
(2017年)
This Is It! @なってるハウス(2017年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
藤井郷子『Kitsune-Bi』、『Bell The Cat!』(1998、2001年)

●モリイクエ
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
イクエ・モリ『Obelisk』(2017年)
イクエ・モリ+クレイグ・テイボーン@The Drawing Center(2017年)
クレイグ・テイボーン+イクエ・モリ『Highsmith』(2017年)
エヴァン・パーカー、イクエ・モリ、シルヴィー・クルボアジェ、マーク・フェルドマン@Roulette(2015年)
Rocket Science変形版@The Stone(2015年)
エヴァン・パーカー US Electro-Acoustic Ensemble@The Stone(2015年)
シルヴィー・クルボアジェ+マーク・フェルドマン+エヴァン・パーカー+イクエ・モリ『Miller's Tale』、エヴァン・パーカー+シルヴィー・クルボアジェ『Either Or End』(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
イクエ・モリ『In Light of Shadows』(2014年)

●ロッテ・アンカー 
フレッド・フリス『Storytelling』(2017年)
須川崇志+ロッテ・アンカー+キャスパー・トランバーグ+ラース・グレーヴェ@下北沢APOLLO(2017年) 
ロッテ・アンカー+フレッド・フリス『Edge of the Light』(2010年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)


謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)

2018-08-05 23:41:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

JazzTokyo誌に、謝明諺『上善若水 As Good As Water』(Hsieh Min Yen、2017年)のレビューを寄稿した。

>> #1540 『謝明諺 / 上善若水 As Good As Water』

Minyen Terry Hsieh 謝明諺 (ts, ss, didgeridoo, pipe, penny whistle)
Shih-Yang Lee 李世揚 (p)
Sabu Toyozumi 豊住芳三郎 (ds, perc, erhu)

●謝明諺
東京中央線 feat. 謝明諺@新宿ピットイン(2018年)
謝明諺+大上流一+岡川怜央@Ftarri
(2018年)


『Dystil』(JazzTokyo)

2018-08-05 23:30:42 | アヴァンギャルド・ジャズ

『Dystil』(Clean Feed、2017年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1539 『Dystil』

Bryan Qu (as, objects)
Quincy Mayes (p, objects)
Mark Ballyk (perc, voice, objects)

3年前の2015年に、NYの55 Barでブライアン・キューを観て驚いたのではあったけれど、ここまで進化するとは想定を超えている。今後どうなるか怖ろしい予感。

実は、『別冊ele-king カマシ・ワシントン/UKジャズの逆襲』の特集「変容するニューヨーク、ジャズの自由(フリー)」でも、「青田買い」枠でキューを取り上げたのだ。

●ブライアン・キュー
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
マット・ウィルソン@55 Bar
(2015年)


永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)

2018-08-05 23:23:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

本八幡のcooljojoでの永武幹子・齋藤徹デュオ(2018/7/7)のレビューを、JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1018 永武幹子×齋藤徹

Mikiko Nagatake 永武幹子 (p)
Tetsu Saitoh 齋藤徹 (b)

●永武幹子
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
酒井俊+永武幹子+柵木雄斗(律動画面)@神保町試聴室(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)
MAGATAMA@本八幡cooljojo(2017年)
植松孝夫+永武幹子@北千住Birdland(JazzTokyo)(2017年)
永武幹子トリオ@本八幡cooljojo(2017年)

●齋藤徹
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 


ピーター・エヴァンスへのインタビュー(JazzTokyo)

2018-08-05 23:13:56 | アヴァンギャルド・ジャズ

この9月に初来日するピーター・エヴァンスに簡単なインタビューを行った(with 定淳志さん、剛田武さん)。

>> INTERVIEW #173 ピーター・エヴァンス

(photo by Peter Gannuskin)

●ピーター・エヴァンス
ピーター・エヴァンス+ウィーゼル・ウォルター『Poisonous』(2018年)
マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)
Pulverize the Sound、ケヴィン・シェイ+ルーカス・ブロード@Trans-Pecos(2017年)
コリー・スマイス+ピーター・エヴァンス『Weatherbird』(2015年)
ピーター・エヴァンス『House Special』(2015年)
Pulverize the Sound@The Stone(2015年)
Rocket Science変形版@The Stone(2015年)
エヴァン・パーカー US Electro-Acoustic Ensemble@The Stone(2015年)
トラヴィス・ラプランテ+ピーター・エヴァンス『Secret Meeting』(2015年)
ブランカート+エヴァンス+ジェンセン+ペック『The Gauntlet of Mehen』(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
PEOPLEの3枚(-2005、-2007、-2014年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
ピーター・エヴァンス+アグスティ・フェルナンデス+マッツ・グスタフソン『A Quietness of Water』(2012年)
『Rocket Science』(2012年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
ピエロ・ビットロ・ボン(Lacus Amoenus)『The Sauna Session』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)

ピーター・エヴァンス+サム・プルータ+ジム・アルティエリ『sum and difference』(2011年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス+スティーヴ・ベレスフォード『Check for Monsters』(2008年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)


是枝裕和『万引き家族』

2018-08-05 22:55:50 | アート・映画

是枝裕和『万引き家族』(2018年)をようやく観た。

やはり是枝監督、とても巧みである。

誘拐、万引き、死体遺棄など異常なことが展開されているにも関わらず、それが人間の情の延長線上にあるものとして、ごく自然に描かれている。あるいは、他人同士の「家族」もまた人間の必然であるかのように思えてくるのだが、それは裏を返せば、血縁と戸籍のみによる「家族」制度があまりにも非人間的であるということに他ならない。

かれらの運命を決めてしまわず、さらりと開かれたように描いた方法もまた見事。

それにしても安藤サクラいいなあ。

●是枝裕和
是枝裕和『海よりもまだ深く』(2016年)
是枝裕和『海街diary』(2015年)
是枝裕和『幻の光』(1995年)


照内央晴+川島誠@山猫軒

2018-08-05 21:30:09 | アヴァンギャルド・ジャズ

埼玉県の越生町にある山猫軒にはじめて行った(2018/8/4)。

越生駅からは、同じ電車で到着したマリンバ奏者の深川智美さんと一緒に、川島さんのお友達のクルマで向かった(ありがとうございます)。なるほど山の中である。涼しくなったら、ハイキングも兼ねて早めに来たら気持ちが良いに違いない。鹿が現れてお互いにすくみあうこともあるという話を聞いていたら、山猫軒の飼い猫が迎えに出てきた。

いや素敵な場所と素敵な建物。オーナーの南さんご夫妻が移住して自分で作り上げたものらしい。入ってみると、壁にはかつて南さんが撮影した阿部薫(『ラストデイト』のジャケット写真も南さんによる)、チャーリー・ヘイデン、ドン・チェリーの大きな写真パネル。空腹でもあり、野菜と卵のピザをいただいた。とても旨かった。

演奏は、ろうそくを立てるシャンデリア(!)の灯りだけを残し、ほぼ真っ暗な中で行われた。

Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
Makoto Kawashima 川島誠 (as)

お互いに予備知識なく、音源も聴かない状態での初共演。それゆえか、ふたりとも音の届き方を探るように静かに動き始めた。強度は次第に高くなってゆく。照内さんはストレートにエネルギーのフラックスを放つ。一方の川島さんは咆哮しながらもその向きを四方八方に変え、情念をぶちまける。バイクが出力以上に飛ばしたときに左右によれるように、その音は、自律的にぶれながら同時に制御もなされる。

これはかれらのスタイルのひとつかもしれない。だがやはり一期一会の違いがあった。川島誠の音は、ソロのときには自身の内奥を探り何かを拾い上げるような色を持つ。対照的に、齋藤徹さんとの共演のときには、大きな懐の中で安心して自身を外部にさらけ出すようなところがあった。そしてこの日は、そのいずれでもなく、似たところのあるピアニストとのデュオならではのものに聴こえた。

その見方から言えば、いったん演奏が終わったかという瞬間からの照内さんの動きは、川島さんに対する仕掛けのように思えた。静かに鍵盤からこぼれ落とす音、呼応してか、川島さんは床にうずくまって吹き続ける。その背中に向けて容赦なく時間を進めるピアノ。

セカンドセットも、ふたたび、静かにコアを見据えたように始まった。密度の高い時空間で、川島さんがまたしても前に後ろに上に向けて咆哮する。その、苦しみにのたうちまわり天を目指す竜の動きに、確かに、照内さんのピアノが並んで空中を飛翔する瞬間があった。ピアノの逸脱はファーストセットよりも激しく力強いものだった。足して1時間前後のなかで、明らかにデュオが深化した。

帰りの道は本当に真っ暗で、歩きでは絶対に無理だとわかった。またクルマで送っていただき、照内さん、深川さんと音楽の話をしながら電車で帰った。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4(と、iphone)

●照内央晴
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

●川島誠
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
川島誠@川越駅陸橋(2017年)
むらさきの色に心はあらねども深くぞ人を思ひそめつる(Albedo Gravitas、Kみかる みこ÷川島誠)@大久保ひかりのうま(2017年)
#167 【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠(2017年)
川島誠『Dialogue』(JazzTokyo)(2017年)
Psychedelic Speed Freaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス(2017年)
川島誠+西沢直人『浜千鳥』(-2016年)
川島誠『HOMOSACER』(-2015年)


オーネット・コールマン『Trio Live / Free Trade Hall Manchester 1966』、『Who's Crazy?』

2018-08-04 11:24:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

オーネット・コールマン『Live Free Trade Hall Manchester 1966』(Hi Hat、1966年)を聴く。

Ornette Coleman (as, tp, vln)
David Izenzon (b)
Charles Moffett (ds)

1966年5月の英国ツアーにおいてラジオ放送した音源とのこと。デイヴィッド・アイゼンソン、チャールス・モフェットとのトリオであり、全盛期の(全部全盛期かもしれないが)かれらの音が悪いわけはない。ちょっと音質がこもったような感じだが気にならない。それに、名曲「European Echoes」を冒頭にプレイし、最後には抑制する「Sadness」で締めくくっている。

いつでもそうなのだが、アイゼンソンの不穏なアルコは絶品だし、モフェットのエネルギーを直出しするようなドラミングも良い。オーネットはエド・ブラックウェルとも多く共演しているわけだが、原始的に跳躍するような感覚に共通点がある。(そういえば、モフェットは「G.M. プロジェクト」の一員として来日予定だったところ直前にキャンセルとなり、結局観ることができなかった。代役のドラマーが誰だったのか覚えていない)

とは言え、同じトリオによる『Town Hall 1962』(1962年)、『Chappaqua Suite』(1965年)、『Golden Circle』(1965年)における張り詰めたような緊張感はここでは、それほどには創出されていない。Hi Hatからの別の発掘盤『Trio Live / Tivoli Koncertsalen Copenhagen 1965』は『Golden Circle』の少し前であり、同様に、ジャズ史に屹立する傑作群と比べれば少し訊き劣りがする。

本盤と同じ1966年の初頭に同じメンバーで収録された『Who's Crazy?』と改めて聴き比べてみてもやはりその印象である。冒頭の「January」は中盤に(そう書いてはいないが)「Sadness」に移行する。このときの息を呑むような感覚は素晴らしいものだが、この収録のときの映像『David, Moffett and Ornette』を観ていたからなおさらそう思うのかもしれない。同映像には最後の曲を吹く場面も収録されており、浮かれたイカレポンチの様子が忘れられない。いまあらためて聴いても笑いだしそうになってくる。しかもそのまま「European Echoes」になだれ込むのだ。もう最高。

●オーネット・コールマン
オーネット・コールマン『Waiting for You』(2008年)
オーネット・コールマン『White Church』、『Sound Grammar』(2003、2005年)
オーネット・コールマン&プライム・タイム『Skies of America』1987年版(1987年)
シャーリー・クラーク『Ornette: Made in America』 再見(1985年)
シャーリー・クラーク『Ornette: Made in America』 オーネット・コールマンの貴重な映像(1985年)
オーネット・コールマン『Live at Teatro S. Pio X 1974』(1974年)
オーネット・コールマン『Ornette at 12』(1968年)
オーネット・コールマンの映像『David, Moffett and Ornette』と、ローランド・カークの映像『Sound?』(1966年)
スリランカの映像(6) コンラッド・ルークス『チャパクァ』(1966年)
オーネット・コールマン『Trio Live / Tivoli Koncertsalen Copenhagen 1965』(1965年)
オーネット・コールマン『Town Hall 1962』(1962年)
オーネット・コールマンの最初期ライヴ(1958年)
オーネット・コールマン集2枚(2013年)

レイモンド・マクモーリン+片倉真由子@小岩COCHI

2018-08-04 09:14:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

小岩のCOCHIに足を運び、レイモンド・マクモーリンと片倉真由子のデュオ(2018/8/3)。

Raymond McMorrin (ts)
Mayuko Katakura 片倉真由子 (p)

最初の「Billie's Bounce」ではふたりともバップのあれこれを詰め込んだような演奏。続くフレディ・ハバードの「Up Jumped Spring」も愉しく跳躍した(いい曲!)。3曲目の「Body and Soul」では、冒頭のレイモンドの独奏に少し驚いた。以前のストレートなものよりも音色の幅が広がり、かすれた音もフラジオの高音も倍音もあってとても良い。あとで一緒に帰るときに訊いたら、いろいろと実験していて、マルチフォニックもそのひとつだと言った。4曲目の「Evidence」は逆に片倉さんのピアノソロから入った。同じモンクの「Epistrophyの断片なんかも見え隠れした。そこにレイモンドがかすれた音で入ってきて、また良いデュオになった。

セカンドセットは「Milestones」から(ジョン・ルイスの古い方)。2曲目の「Theme for Ernie」はアーニー・ヘンリーに捧げられた名曲だが、片倉さんがぜひデュオで演奏したいと持ってきたのだという。確かにこの日の白眉だったかもしれないバラード演奏で、琴のように少しスライドする効果のピアノにも、表現が幅広いテナーにも、いちいち新鮮に驚かされた。そして「Stablemates」と「Oleo」では、テナーに対してまったく引かず強力なフレーズをばんばん繰り出し続ける片倉さんの音から、確信感のようなものが伝わってきた。やっぱり素晴らしいピアニスト。

何度も共演しているがデュオは今回がはじめて。演奏後の意気投合ぶりからみて、今後も続けられるに違いない。

ところで、先日クリスチャン・マクブライドの来日公演でプレイしたジョシュ・エヴァンスは、レイモンドとなんども共演している。今回はレイモンドのライヴにシットインする筈だったが時差ボケで寝てしまい、実現しなかったらしい。次の機会で共演するようなことがあれば、ぜひ駆けつけたいものだ。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●レイモンド・マクモーリン
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
山崎比呂志 4 Spirits@新宿ピットイン(2017年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
レイモンド・マクモーリン@h.s.trash(2015年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)

●片倉真由子
ジーン・ジャクソン・トリオ@Body & Soul(2018年)
北川潔『Turning Point』(2017年)


リー・コニッツ『At Sunside 2018』

2018-08-03 07:19:40 | アヴァンギャルド・ジャズ

リー・コニッツ『At Sunside 2018』(Jazz Time、2018年)を聴く。

Lee Konitz (as, vo)
Alain Jean-Maric (p)
Jeremy Stratton (b)
George Schuller (ds)

今年(2018年)の3月に、リー・コニッツがパリのジャズクラブで行った演奏。1曲目の「How Deep is the Ocean」を流した途端に何が起きているのかと戸惑う。もはやリズムやコードに合意のもとあわせてではなく、なにしろコニッツが吹きはじめる。身勝手というのでもないし、手が付けられない巨匠にサイドメンが無理に合わせていくというのでもない。個人の独立性を極めたらこうなってしまうような感覚である。

とは言えカルテットである。やがてピアノトリオの努力によってかコニッツへのリスペクトによってか、サウンドはまとまってくる。

コニッツは「What Is This Thing Called Love」では自身のオリジナル「Thingin'」のフレーズに持ち込み、「Darn That Dream」ではスキャットでコニッツ・フレーズを呟く。「Kary's Trance」のあとには、「Karyは娘の名前だ。trance・・・tranceの意味わかる?」とか飄々と喋り、観客を笑わせる。今年もなお喰えないオヤジである。嬉しいなあ。最後の「Body and Soul」でもアルトのフレーズのそこかしこにコニッツにしか出せない音。

90歳。

●リー・コニッツ
リー・コニッツ『Jazz Festival Saarbrücken 2017』(2017年)
リー・コニッツ+ダン・テファー@The Jazz Gallery(2017年)
リー・コニッツ『Frescalalto』(2015年)
リー・コニッツ+ケニー・ホイーラー『Olden Times - Live at Birdland Neuburg』(1999年)
今井和雄トリオ@なってるハウス、徹の部屋@ポレポレ坐(リー・コニッツ『無伴奏ライヴ・イン・ヨコハマ』、1999年)
ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』(1996年) 
リー・コニッツ+ルディ・マハール『俳句』(1995年)
アルバート・マンゲルスドルフ『A Jazz Tune I Hope』、リー・コニッツとの『Art of the Duo』 (1978、83年) 
アート・ファーマー+リー・コニッツ『Live in Genoa 1981』(1981年)
ギル・エヴァンス+リー・コニッツ『Heroes & Anti-Heroes』(1980年) 
リー・コニッツ『Spirits』(1971年)
リー・コニッツ『Jazz at Storyville』、『In Harvard Square』(1954、55年)


柳川芳命+Meg Mazaki『Heal Roughly Alive』

2018-08-02 23:58:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

柳川芳命+Meg Mazaki『Heal Roughly Alive』(Dual Burst、2018年)を聴く。

Homei Yanagawa 柳川芳命 (as)
Meg Mazaki (ds)

2016年から17年にかけて、このふたりにより共演が積み重ねられたシリーズ「Hyper Fuetaico」はなかなか鮮烈なものだった。柳川さんのアジアンブルース、Megさんのフリーフォールのごときドラミング。かれらがまるで覚悟を決めて、居合い抜きを何度も繰り返すようなデュオだった。

そのふたりが、新たなシリーズ「Heal Roughly」を始めた。「Hyper Fuetaico」も「Heal Roughly」もシリーズ名であってユニット名ではない。従って、シリーズの変更にあたっては明確なコンセプトの合意があったに違いない。それは何か。この録音を聴いて想像する限りでは、場合によっては傷つけあうような直接の衝突から、相互の歩み合い、相互の浸食に変貌を試みるということではないかと思える。

演奏の場に身を置いている気持ちで耳を傾けていると、柳川さんのアルトをMegさんが理解しようとしてその上で叩き、またそれに呼応して柳川さんが新たに吹いているように感じられてくる。結果として演奏の強度が高くなっても、それは直接の衝突によるものとは異なっている。そして前作よりも悲しみに覆われている。

果たしてこの想像はどうか。次に関東で観ることがあれば訊ねてみたい。

「Hyper Fuetaico」の音源群

●参照
柳川芳命+Meg『Hyper Fuetaico Live 2017』(JazzTokyo)(2017年)
Sono oto dokokara kuruno?@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)
柳川芳命『YANAGAWA HOMEI 2016』(2016年)
柳川芳命+ヒゴヒロシ+大門力也+坂井啓伸@七針(2015年)
柳川芳命『邪神不死』(1996-97年)
柳川芳命『地と図 '91』(1991年)


松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop

2018-08-02 07:03:12 | アヴァンギャルド・ジャズ

西荻窪のClop Clopで松風鉱一カルテット(2018/8/1)。

Koichi Matsukaze 松風鉱一(as, ts, fl)
Takayuki Kato 加藤崇之(g)
Hiroaki Mizutani 水谷浩章(b)
Akira Sotoyama 外山明(ds)

石田幹雄の入らないオリジナルカルテットである。そのためなのか、それともClop Clopという親密な場のためなのか、先日の新宿ピットインでのライヴとは少し雰囲気が違っていた。外向きの飛び道具を使うのは何となく控えて、まったりと楽しむ感覚。しかし、腰を据えてあり余るほどの自由を発散することは変わらない。

松風さんのアルトはちょっと前のヤナギサワの可愛い音から、また、トレードマーク的なささくれた音になっていた。テナーもフルートも然りである。加藤さんはジャズギターらしく弾きまくることも無くはないのだが、やはりあらゆる音を試してそれを音楽にしてゆく凄腕。途中でバスマジックリンのべこべこの大きな缶を使ってスライドさせ始めたのには笑った。それに呼応して外山さんも自由拍子の上でさらに遊ぶ。そして水谷さんの強く愉快なグルーヴがある。

今回、ライヴでははじめて「ゾウさん」(団伊久磨、『ア・デイ・イン・アケタ』に収録)を聴くことができた。おもむろにテナーで吹き、それが解体されたり再び形になったり。最後には松風さんの三拍子の名曲「w.w.w.」で締めた。加藤さんはまるでキーボードのような音でテナーとハモり、これまで聴いたことのない「w.w.w.」だった。(この曲は山中千尋がカヴァーしているが、他に変態な誰か演奏しないか)

終わった後、松風さんは、自分の音色は声と同じく変えられないものだから、それを出発点としてサウンドを作っていくのだというようなことを話した。いかにもシンプルだが、唯一無二の松風サウンドはそれかと思えたりもする。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●松風鉱一
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
松風鉱一『Good Nature』(1981年)
松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』(1978年)
『生活向上委員会ライブ・イン・益田』(1976年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』 
反対側の新宿ピットイン
くにおんジャズ、鳥飼否宇『密林』