日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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ベック・ウェザーズ、ステファン・ミショー 「零下51度からの生還」(光文社文庫)

2007-10-17 21:41:04 | 本・映画・展覧会
 海や山、大自然界での遭難から生き延びた、或いは健闘むなしく消え去った人々の物語は多い。そこに人間の知恵と勇気と時には愛と、そして偉大な大自然の脅威を感じることができるから、この手の本は読んで飽きない。できうればこの平凡な中年男にも何らかの力を。。。

 そんなジャンルの一冊だと思って読み始めると、実は本書のキモはそこになかった。前半はタイトル通り、エベレスト(チョモランマ)公募登山隊に参加し一度は死にかかった著者が、奇跡的に生還し地表に戻るまでのストーリー。これはこれで読み応えがある。「八甲田山」や「南極スコット隊」とも違う、暴風雪との闘い。実はこの時の遭難で、日本人女性クライマーの難波康子さんが亡くなっている。そして彼女の最期の時に隣に居たのが著者だったと言う。

 そうした「遭難記」が終わり、時代を遡り著者の生い立ちから辿られる後半こそが興味深く、同時に不快感を覚える。なぜか。あまりに身勝手なその姿に。赤裸々に告白する姿は潔いとも言えるが、同時に言い訳しているようで良い感じはしない。「奇跡の生還」で身体はボロボロになりながらも心はすっかり変わったらしいが。。。もっとも、著者の奥さんも奥さんだなぁと思わずにいられない。この本は登山記、冒険記ではなく夫婦記・家族物語として読むべきだ。積木くずし、くずしたのはお父さん。いや、この家庭はもともと積まれていなかったのかも…

 私の父の仕事仲間で、山好きの人が居た。その人が言った「僕はね、雪山賛歌って歌が嫌いなんだ。『俺たちゃ町には住めないからに~』なんて、町にも住めない=社会のルールを守れない奴等はまして山になんか来ちゃダメなんだよ!」という言葉を数十年ぶりに思い出した。

 2007年10月15日 夕食の食堂にて読了
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2007年10月15日 いたずらかごちそうか(ドアノブ)

2007-10-17 07:30:22 | 各種物欲
 灰色の生活を少しでも明るいものにしようと(笑)、ハロウィンの飾り付けを買ってドアノブに吊るしてみた。本当はリースのが欲しかったんだけど2000円以上するんよ…ワンコインでお釣りの来る方に流れた俺を誰が笑うことができよう?

 間違っても近所の餓鬼とか訪ねて来ることはないだろうが…ちょっとドキドキするね!

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