世の中、好評な作品のパート2は大変だ。読み手(映画なら観客)は前作よりさらに磨きぬかれたもの、より味わいのあるものを要求する。いやそんなつもりは無いと言っても自然にそうなる。発信者には相応のプレッシャーがかかるだろう。
「秘境駅」と言う鉄道趣味における新ジャンルを世に知らしめた(?)前作、そのパワーアップ版と言えるかもしれないが、その「パワーアップ」の方向は「より辺鄙な、より寂れた」場所ではない。著者自身も、解説にも書いてあるが、そういう駅を通じて過去のその集落の興亡や人々の営みにまで想いを巡らせ、(直接の関係は何もないだろうが)愛しく慈しむ、そういう方向になっている。人として真っ当な方向に向かっているようだ。
きっとそれは、旅行経験を積んだことによる(辺りを見回す)余裕が出ただけでなく、著者が多少なりとも歳をとり、家族を持ち、転勤と言うイベントを経たりした人生そのものの経験値が上がったことによるものなのだろうなぁ。
そうした目で我が身を振り返った時、己の価値観や行動パターンは歳と共に変化してきているだろうか?人として真っ当な方向に向かっているだろうか?識者の意見を待ちたい(笑)。
2007年10月16日 自宅にて読了
「秘境駅」と言う鉄道趣味における新ジャンルを世に知らしめた(?)前作、そのパワーアップ版と言えるかもしれないが、その「パワーアップ」の方向は「より辺鄙な、より寂れた」場所ではない。著者自身も、解説にも書いてあるが、そういう駅を通じて過去のその集落の興亡や人々の営みにまで想いを巡らせ、(直接の関係は何もないだろうが)愛しく慈しむ、そういう方向になっている。人として真っ当な方向に向かっているようだ。
きっとそれは、旅行経験を積んだことによる(辺りを見回す)余裕が出ただけでなく、著者が多少なりとも歳をとり、家族を持ち、転勤と言うイベントを経たりした人生そのものの経験値が上がったことによるものなのだろうなぁ。
そうした目で我が身を振り返った時、己の価値観や行動パターンは歳と共に変化してきているだろうか?人として真っ当な方向に向かっているだろうか?識者の意見を待ちたい(笑)。
2007年10月16日 自宅にて読了