ボンネットバスには不思議な魅力がある。いや、バスだけではなくトラックも然り、鉄道だって「こだま」型とか古き良きヨーロッパのTEE特急車両とか。「顔」が明確な主張をしているのが人を惹き付けるのかなぁ。
この本は、瀬戸内海の大三島で働いていた1台のものがたり。現役~リタイヤそして倉庫~奇跡のレストア~遠く離れた雪国への嫁入りと、ただしレポートではなく幾人かの登場人物(バス含む)の手記みたいな形を組み合わせている。先入観なしで読めば美談といって良い。
が、つい先日、この物語(ほぼ実話)の鍵を握る「福山自動車時計博物館」を訪問し見た印象は、この物語ほど素晴らしいものではなかった。そのため、物語を美化しすぎているなぁと胡散臭さを感じてしまう。それは本作に描かれる博物館館長の思い入れとポリシーと、現地の展示物あるいは所有物の扱いがどうも一致しないからだ。そう言っては失礼なのかもしれないが…(2007年9月23日の項参照)。
もっと素直に読めれば幸せだったね。
追記
私の愛車1号車は福山市のオーナーから譲り受けたものだが、実はこの博物館入りの話が出たことがあるらしい。元のオーナーとこちらの館長との話合いが不調で結局その話は流れ、私の手元にやってきた。妙な因縁を感じずには居られない。来年、車齢30歳の記念に福山まで走ろうと思っている。
2007年11月4日 自宅にて読了
この本は、瀬戸内海の大三島で働いていた1台のものがたり。現役~リタイヤそして倉庫~奇跡のレストア~遠く離れた雪国への嫁入りと、ただしレポートではなく幾人かの登場人物(バス含む)の手記みたいな形を組み合わせている。先入観なしで読めば美談といって良い。
が、つい先日、この物語(ほぼ実話)の鍵を握る「福山自動車時計博物館」を訪問し見た印象は、この物語ほど素晴らしいものではなかった。そのため、物語を美化しすぎているなぁと胡散臭さを感じてしまう。それは本作に描かれる博物館館長の思い入れとポリシーと、現地の展示物あるいは所有物の扱いがどうも一致しないからだ。そう言っては失礼なのかもしれないが…(2007年9月23日の項参照)。
もっと素直に読めれば幸せだったね。
追記
私の愛車1号車は福山市のオーナーから譲り受けたものだが、実はこの博物館入りの話が出たことがあるらしい。元のオーナーとこちらの館長との話合いが不調で結局その話は流れ、私の手元にやってきた。妙な因縁を感じずには居られない。来年、車齢30歳の記念に福山まで走ろうと思っている。
2007年11月4日 自宅にて読了