日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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樋口 広芳・森下 英美子著  「カラス、どこが悪い!?」(小学館文庫)

2009-11-29 22:09:47 | 本・映画・展覧会
 すっかり読後メモを書くのが遅くなってしまった。最近、思ったことなどを纏めるのが遅い(タイミングと所要時間の両方)気がする…

 とりあえず、カラスは不愉快に感じることが多い。まずあの鳴き声。不安や不吉には感じないが、最近は夜中にも鳴いたりするのでなおさら。そしてゴミを喰い散らかす。まぁそれは喰い散らかされるものを喰い散らかしやすいように出す人間が悪いのだが。よくよく見れば真っ黒い中につぶらな瞳、三白眼なカモメの仲間より可愛いかもしれないが、ひょいひょいと軽くジャンプして人間を避ける(避けないこともある!)態度はふてぶてしいと言うか小ばかにしてるというか。

 そういう一般論(ではないですかね?↑)が正しいか?単なるイメージに過ぎないのか?本書は多くの部分を解明してくれよう。例えばカラスの襲撃、石置き、エサ漁り。そして行動範囲やねぐら、巣作り。PHS発信機による追跡調査結果や綿密な観測結果もあり、データの裏付けもあるので説得力に富む。

 ただし、一般的な関心・感情論と学術調査結果とが混ざって記載されている分、どっちつかずな印象があるのは否めない。本書を足がかりに、より専門的な調査結果などに踏み込んで読めば面白そうである。

 2009年11月11日 通勤電車車中にて読了
コメント
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