日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【写真展】江成常夫写真展 「GAMA CAVE~霊魂がやどる聖地」

2011-08-11 23:20:00 | 本・映画・展覧会
 おいおい幾つ写真展見たんだよってお思いでしょうが…この日は5つハシゴしたんだ!良いなぁ銀座(笑)。

 8月と言えば原爆であり敗戦である。このことはゆめゆめ忘れてはならぬ。そして敗戦と言えばミッドウェーであり東京大空襲であり沖縄戦である。このこともゆめゆめ忘れてはならぬ。人は歴史から学ばなければならない。今年はみな痛切にそれを感じているはずだ。

 沖縄戦の特徴は民間人を巻き込んだ(巻き込まれた)ところにあると思うが、その惨劇の場所となったのが南部に多いガマ(洞窟)。天然の洞窟が防空壕となり、一部は民間人を追い出し日本軍が陣地としたり、また一部は軍民混在のまま米軍の火炎放射器攻撃を受けたり。会場には今も残るガマを静かに撮った作品が並ぶ。

 ガマの写真なので、沖縄らしい澄んだ青空や豊かな緑などは殆どない。土や岩の茶色っぽい色、一面真っ黒いのは火炎放射器に焼かれた痕だ。一体どれほどの人がこれらのガマで命を落としたのか。「静かにしろ」日本兵に言われ、泣き止まぬわが子に手をかけた母親もいたと聞く。過去に聞いた、そうした悲惨な話がいっときに蘇ってくる。

 「霊魂がやどる聖地」というタイトルからは、惨事の起こった場所ではなく民俗信仰の場をイメージする。御嶽(ウタキ)的なガマもあったろう。だが写真からイメージされるのはやはり、沖縄戦。行った人は、海遊びを楽しむ前の一瞬で良いから思い起こして欲しい。

 2011年8月6日 銀座ニコンサロンにて
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【写真展】 シグマレンズによるJPU展

2011-08-11 07:07:49 | ノンジャンル
 キヤノンギャラリーからニコンサロンへ移動する際、いつもと違う道を通ったらEIZOのショールームにギャラリーがあって写真展やってるじゃない!?たまには違った道を歩いてみるもんだ。それにEIZO(ナナオ)はディスプレイの会社なのに写真展とは面白いな、これがエプソンとかプリンタの会社なら分からないではないがと思いつつ入ってみる。

 敢えてシグマレンズと謳う通り、シグマレンズ全面協力でJPU(日本写真家協会)の会員が撮った作品の展示。目的はシグマレンズを使うことだからテーマは雑多。自然あり動植物あり人物あり。それはそれでね、面白い。

 写真展としてみれば脈絡ない面白さがあった。おもちゃ箱をひっくり返した、みたいな!?だが悲しいかな、一眼レフから離れて久しい眼には、「これがシグマレンズで撮ったものです」とアピールされても「ふぅん」なのだった。同じものをボディメーカーのレンズや他のレンズメーカーの製品で撮って比較してくれたら違いが分かるかもしれないのに…

 でも協会だって各メーカーそれぞれと巧くやっていきたい「全方位外交」政策だろうからそんな真似はできないよね。であるならば、そもそも特定のメーカーの製品で作品展をすること自体、無理があるのではないかと感じた。作品の質とは関係なしにね。

  2011年8月6日 EIZOガレリア銀座にて
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