おいおい幾つ写真展見たんだよってお思いでしょうが…この日は5つハシゴしたんだ!良いなぁ銀座(笑)。
8月と言えば原爆であり敗戦である。このことはゆめゆめ忘れてはならぬ。そして敗戦と言えばミッドウェーであり東京大空襲であり沖縄戦である。このこともゆめゆめ忘れてはならぬ。人は歴史から学ばなければならない。今年はみな痛切にそれを感じているはずだ。
沖縄戦の特徴は民間人を巻き込んだ(巻き込まれた)ところにあると思うが、その惨劇の場所となったのが南部に多いガマ(洞窟)。天然の洞窟が防空壕となり、一部は民間人を追い出し日本軍が陣地としたり、また一部は軍民混在のまま米軍の火炎放射器攻撃を受けたり。会場には今も残るガマを静かに撮った作品が並ぶ。
ガマの写真なので、沖縄らしい澄んだ青空や豊かな緑などは殆どない。土や岩の茶色っぽい色、一面真っ黒いのは火炎放射器に焼かれた痕だ。一体どれほどの人がこれらのガマで命を落としたのか。「静かにしろ」日本兵に言われ、泣き止まぬわが子に手をかけた母親もいたと聞く。過去に聞いた、そうした悲惨な話がいっときに蘇ってくる。
「霊魂がやどる聖地」というタイトルからは、惨事の起こった場所ではなく民俗信仰の場をイメージする。御嶽(ウタキ)的なガマもあったろう。だが写真からイメージされるのはやはり、沖縄戦。行った人は、海遊びを楽しむ前の一瞬で良いから思い起こして欲しい。
2011年8月6日 銀座ニコンサロンにて
8月と言えば原爆であり敗戦である。このことはゆめゆめ忘れてはならぬ。そして敗戦と言えばミッドウェーであり東京大空襲であり沖縄戦である。このこともゆめゆめ忘れてはならぬ。人は歴史から学ばなければならない。今年はみな痛切にそれを感じているはずだ。
沖縄戦の特徴は民間人を巻き込んだ(巻き込まれた)ところにあると思うが、その惨劇の場所となったのが南部に多いガマ(洞窟)。天然の洞窟が防空壕となり、一部は民間人を追い出し日本軍が陣地としたり、また一部は軍民混在のまま米軍の火炎放射器攻撃を受けたり。会場には今も残るガマを静かに撮った作品が並ぶ。
ガマの写真なので、沖縄らしい澄んだ青空や豊かな緑などは殆どない。土や岩の茶色っぽい色、一面真っ黒いのは火炎放射器に焼かれた痕だ。一体どれほどの人がこれらのガマで命を落としたのか。「静かにしろ」日本兵に言われ、泣き止まぬわが子に手をかけた母親もいたと聞く。過去に聞いた、そうした悲惨な話がいっときに蘇ってくる。
「霊魂がやどる聖地」というタイトルからは、惨事の起こった場所ではなく民俗信仰の場をイメージする。御嶽(ウタキ)的なガマもあったろう。だが写真からイメージされるのはやはり、沖縄戦。行った人は、海遊びを楽しむ前の一瞬で良いから思い起こして欲しい。
2011年8月6日 銀座ニコンサロンにて