日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】永遠の0(ゼロ)

2014-02-08 22:02:20 | 本・映画・展覧会
 封切から一ヶ月、ようやく観に行った。それでも少しはお客さん入ってましたね。

 ふとしたきっかけから零戦乗りで特攻隊員だったという自分たちの祖父のことを調べる現代の若者。調べるにつれ、色々なことを知る。最後に知ったのは衝撃的な事実だった…。

 本作とジブリ映画「風立ちぬ」のせいで、昨年はゼロ戦ブームだった気がする。自分もちょっと乗っかったし。そして一部で上がった「過剰な零戦礼賛」「軍国主義・右傾化の肯定」。特に本作に対してはジブリの御大までが批判的なコメントをしたりして。

 この映画のどこを観たらそう捉えられるのか、不思議でならない。確かに軍用機はバンバン飛び戦艦空母は機銃を撃ちまくる。それが格好良く見えるのか。ミッドウェイ海戦で空母「赤城」が急降下爆撃の直撃を受け乗組員がのた打ち回るシーン、特攻隊が空母に突撃する際に浴びる機銃の火線(この視点は米軍ガンカメラにはなく新鮮だ)、操縦席を打ち抜かれキャノピーに血しぶきが飛んだり、敵艦目前で翼をもがれ海中に四散してしまうなど、恐ろしく目を背けたくなっても決して、格好良い勇ましいオレも戦うぞ竹島や尖閣諸島を護るために!とは思えないはずなのだが。

 ところで、この主人公のような行動を取った人間が当時実際に居たとか、どうでも良い。良心的懲役拒否に通じると思うのだけど、兵士が、いや組織のメンバーが命令に背く行動をしたら組織としての規律や行動は保てない。組織人でなく一個人としては素晴らしい行動だけど、一方で「それってどうなのよ」と思う自分は根っからのサラリーマン。家族のためにと言う好評価だけを素直に受け容れられないのであった。とは言え、当時の日本の国家としての動きを「仕方ないものだった」などと言うつもりは毛頭ない。

 原作は読んでいないがコミック版は読んだ。エピソードに関わるものが変わってたり順番が入れ替わっていたり、細々と違うところがありましたね。映画版では、終わり方が尻切れトンボのようにも見え、冗長さを切り落としたようにも見え。難しいものだ。

 エンディング曲はサザンの「蛍」。書き下ろし、雰囲気ピッタリ。

 2014年1月30日 川崎・チネチッタにて
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2014年1月31日 【スマホ】ストリーミングは電池バカ喰い?

2014-02-08 15:29:34 | PC&デジ物、ホームページ
 某外国語に耳を慣らそうと、インターネットラジオのアプリをインストールして通勤電車で聞き始めました。色々な国の放送が聴けるのですね。ロシア語の響きってなんだか素敵(笑)…ダスビダーニャ(上坂すみれ声で)。

 朝は身動きできないほど混んでる通勤電車でヘッドホンして語学習は最強!なんですが、とんだ伏兵が。異様に電池消費が早い。ほぼ満タンで家を出て、聴き始めて1時間もしないうちにプッツン。ん?と思ったらなんとバッテリー切れ!ウソでしょ!?

 家でインターネットラジオを外部スピーカーにつないでBGMに…なんて話を聞いたことあるけど、あれはウソだったのか、外部電源を使っていたのか?それとも電池長持ちのiPhoneだからできる技なのか、ウチのスマホがおかしいだけなのか?

 それにしても…勝手に立ち上がるアプリ、多過ぎ。
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【本】佐木隆三著 「日本漂民物語」(徳間文庫)

2014-02-08 09:17:43 | 本・映画・展覧会
 ドキュメンタリーを装った小説、短編集である。それぞれの短編の主人公は、社会の主流ではない人々…キャバレーの女、サーカスの男、陶芸家の元に身を寄せる学生運動出身者と自衛隊脱柵者、等々。

 「おもしろうて、やがて哀しき」ではないが、何となく哀愁が漂う。とは言え彼らを待ち受けるものが悲劇と決まっておりそこへまっしぐらと言うのではなく、社会の隅っこで生き抜いている感が伝わってくる。ただしそれが「どっこい図太く逞しく」ではなく、不安定な境遇ではあるのだが…

 職業や立場は変われど、今の日本にもこのような立場の人は存在し、ひょっとしたら本書が著された昭和末期よりその数は多いかもしれない。

 2014年1月26日 通勤電車にて読了
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