まとめ買いのボランティアもの、2冊目。前回のより素直に受け入れられた内容だった。
確かに、被災地ボランティアに関しては石巻関連が多かったと思う。自身も友人に同行して支援物資(軽自動車とか電化製品とか)を届けに行ったし、当時所有していたワンボックスカーを現地で活動するNPO(本書中に紹介されており一寸嬉しかった)に貸し出したし、現在も友人が復興支援に携わっているし、何となく因縁を感じるが、そういうこととは無関係にしても石巻市が他地域に比べ大勢のボランティアを受け入れていたことは間違いないと思う。
本書は、何故そうなったか、そうできたかを説明し、再び起こるであろう大災害(南海トラフか首都圏直下か、富士山噴火か)の際の行政や社協、ボランティア団体の役割と動き方について提案を行っている。組織図があるので、なるほどと理解できる。学校のキャンパスをボランティアや社協の「ベースキャンプ」とし、規律正しい生活を送って貰うことの提言など、災対関係者は採否にかかわらず傾聴の必要があるのではないか。
懸念を表するとすれば、「石巻モデル」が上手くいった原因として特定の個人や団体のアピールとも受け取られかねないこと。成功要因なのだから記述されてしかるべきなのだが…難しい問題と思うのは勘繰りすぎか。
全国すべての自治体で本書の言うモデルが採れるとは思わないが、色々な障害要因を想定して「それでも機能する組織・機構づくり」は常々検討しておいて貰いたい。個人・家庭の防災対策についても改めて見直さないといけないな。
2014年2月2日 自宅にて読了
確かに、被災地ボランティアに関しては石巻関連が多かったと思う。自身も友人に同行して支援物資(軽自動車とか電化製品とか)を届けに行ったし、当時所有していたワンボックスカーを現地で活動するNPO(本書中に紹介されており一寸嬉しかった)に貸し出したし、現在も友人が復興支援に携わっているし、何となく因縁を感じるが、そういうこととは無関係にしても石巻市が他地域に比べ大勢のボランティアを受け入れていたことは間違いないと思う。
本書は、何故そうなったか、そうできたかを説明し、再び起こるであろう大災害(南海トラフか首都圏直下か、富士山噴火か)の際の行政や社協、ボランティア団体の役割と動き方について提案を行っている。組織図があるので、なるほどと理解できる。学校のキャンパスをボランティアや社協の「ベースキャンプ」とし、規律正しい生活を送って貰うことの提言など、災対関係者は採否にかかわらず傾聴の必要があるのではないか。
懸念を表するとすれば、「石巻モデル」が上手くいった原因として特定の個人や団体のアピールとも受け取られかねないこと。成功要因なのだから記述されてしかるべきなのだが…難しい問題と思うのは勘繰りすぎか。
全国すべての自治体で本書の言うモデルが採れるとは思わないが、色々な障害要因を想定して「それでも機能する組織・機構づくり」は常々検討しておいて貰いたい。個人・家庭の防災対策についても改めて見直さないといけないな。
2014年2月2日 自宅にて読了