日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】 堀坂浩太郎(著) 「ブラジル 跳躍の軌跡」(岩波新書)

2015-05-15 23:48:23 | 本・映画・展覧会
 ブラジル本も4冊目、やはり大国だし日本との関係も深い国だし色々な本が出ている。

 本書は近年のブラジル経済の発展やルセフ現政権の生い立ちや施策についてページが割かれており、「ブラジルの今」の予備知識を得るのに好適だった。何となく決めた読書順だったが、結果的に良い順序で読めたのではないかと思う。

 未開の地から資源国へ、そして産業国へ。過去の先進国に倣えば次はサービス国になるのかもしれないが、現在のブラジルはまだその域に達していないように見受けられる。それどころか産業国である部分が衰退してしまう懸念すらあると言う。公表数値より経済実感が悪いというか、砂上の楼閣・薄氷の好調と書くべきか。本当のところが簡単に判る訳もないが、大いなる興味を持って旅立てそうだ。

 2015年4月10日 通勤電車にて読了
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【本】武田千香著 「ブラジル人の処世術 ジェイチーニョの秘密 」(平凡社新書)

2015-05-15 07:50:04 | 本・映画・展覧会
 ブラジルは基本的に「いいかげん」な国だという印象がある。どこまで真面目なんだか判らないと言うのか、人々が物事を真剣に考え努力しているように思えないと言ったら言い過ぎか。そんな疑問に対する一つの回答を示してくれたのが本書。法や組織、仕事よりも家族や友人を重視する「良い(いい)加減」な風土。それが悪く言えば約束ごとに対しルーズであるのだと。逆に言えばルールで決まったことでも当事者がOKすればOKになっちゃう。やったモン勝ちって面もある。

 こう書くと人間的で気楽に暮らせそうだが、考えてみると親類も友人などコネもなければ物事はうまく進まないと言えそうで、そうすると人間関係の維持に多大な時間と労力を割かねば結果的にスムーズな生活を送れないと言う事になる。「ぼっち」な人は生きてゆけない国なのだ。自販機とコンビニに囲まれ、ヘタすると一日誰とも口をきかなくても暮らしが成り立ってしまう日本。来日したブラジル人は融通のきかなさ、厳格な規則遵守に息苦しさを感じるのかもしれない。

 旅先でどれほどの交渉ごとがあるか分からないし交渉ごとなど無いことを願いたいが、自分から積極的にいけば道が拓けるかもしれないと覚えておきたい。

 某月某日 通勤電車にて読了
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