本作の原点となった「機動警察パトレイバー」が連載されたのは四半世紀以上も前。そりゃぁそのまま実写版には出来ないよね。キャストやバックグラウンドを一新させなくては。と言うことで本作は同じく警視庁特車二科と言う舞台なのだが、隊員は「三代目」という設定であり「機動警察」の頃の面々はすべて「先輩」となって登場しない。いや唯一後姿と声だけ登場するのが南雲しのぶ隊長。
「パトロール+レイバー(作業用大型ロボット)」が語源の本作、ロボット物のアニメ作品なら古くはマジンガーZとかイデオンとかガンダムとか色々あるけれど、舞台を東京臨海部と言う極めてリアルな場所に置きさらには人間関係を多く時にはコミカルに描いているのがユニークで面白かったのが「機動警察」。それと比べると本作は実写版ということもあり(CGも多用した)迫力シーンに力を入れ過ぎた印象を受けた。
ちょっと面白かったのは「消えるヘリコプター」グレイゴーストという設定。レーダーから消えるステルスではなく目視できなくなるという奇抜さは、現実的かどうかはさておきユニーク。ただし音は消せないらしく、それが命取りとなるのだが…それを操縦する天才肌の女性パイロット・灰原零の描き方は物足りない。まぁ個々の登場人物のサブストーリーを描いていたらキリがない。
「機動警察」を観ていなくても一向に構わないが、観ていると理解できる部分もあり、適度な絡め方と言って良いかな。だがアニメと実写の違い、時代の違いを考慮したとしても、全体に何となく描き方が物足りない印象を受けた。
2015年5月7日 川崎・チネチッタにて
「パトロール+レイバー(作業用大型ロボット)」が語源の本作、ロボット物のアニメ作品なら古くはマジンガーZとかイデオンとかガンダムとか色々あるけれど、舞台を東京臨海部と言う極めてリアルな場所に置きさらには人間関係を多く時にはコミカルに描いているのがユニークで面白かったのが「機動警察」。それと比べると本作は実写版ということもあり(CGも多用した)迫力シーンに力を入れ過ぎた印象を受けた。
ちょっと面白かったのは「消えるヘリコプター」グレイゴーストという設定。レーダーから消えるステルスではなく目視できなくなるという奇抜さは、現実的かどうかはさておきユニーク。ただし音は消せないらしく、それが命取りとなるのだが…それを操縦する天才肌の女性パイロット・灰原零の描き方は物足りない。まぁ個々の登場人物のサブストーリーを描いていたらキリがない。
「機動警察」を観ていなくても一向に構わないが、観ていると理解できる部分もあり、適度な絡め方と言って良いかな。だがアニメと実写の違い、時代の違いを考慮したとしても、全体に何となく描き方が物足りない印象を受けた。
2015年5月7日 川崎・チネチッタにて