図書館で見かけ、あまり期待しないで借りてみた。著者は「エアライン」誌ほかで割と目にするが、さほど特色も深みもない記事ばかりで「大勢居る業界ライター」程度にしか思っていなかったのだ(気に障った方が居たらゴメンなさい)。
だが本書は良い意味で期待を裏切られた…と言っては褒め過ぎか?各社ビジネスクラスのハード・ソフト比較だったり、安いビジネスクラス航空券の買い方指南だったら(それはそれで興味深いが)新書にする意味がないなぁと思っていたので。
ビジネスクラスの誕生は運賃制度の歴史にリンクしているのは、オールドフアンならご存知のはず。一物一価すなわち平等社会だった初期の航空運賃は大量輸送化が進むに連れ如何に売り捌くかと言う商品(しかも保存できない)に変わり、それにより崩れた一物一価に伴う乗客の不満…といった歴史的背景を解り易く書いている。考えようによってはこれも、調べた事実を連綿と書き綴っているだけで特色も深みもないのかもしれないが、まぁ纏め上げた点に経緯を表したい。
で、幾らこんな本を読んだとて自分がビジネスクラスのチケットを買える日は今後もやって来そうにない。せいぜいマイレージの特典航空券か、エコノミー航空券をマイレージでアップグレードするか、さもなくば航空会社の温情でアップグレード頂くか、知識が増えても役に立つとは限らないのだ。トホホ。
2015年7月26日 自宅にて読了
だが本書は良い意味で期待を裏切られた…と言っては褒め過ぎか?各社ビジネスクラスのハード・ソフト比較だったり、安いビジネスクラス航空券の買い方指南だったら(それはそれで興味深いが)新書にする意味がないなぁと思っていたので。
ビジネスクラスの誕生は運賃制度の歴史にリンクしているのは、オールドフアンならご存知のはず。一物一価すなわち平等社会だった初期の航空運賃は大量輸送化が進むに連れ如何に売り捌くかと言う商品(しかも保存できない)に変わり、それにより崩れた一物一価に伴う乗客の不満…といった歴史的背景を解り易く書いている。考えようによってはこれも、調べた事実を連綿と書き綴っているだけで特色も深みもないのかもしれないが、まぁ纏め上げた点に経緯を表したい。
で、幾らこんな本を読んだとて自分がビジネスクラスのチケットを買える日は今後もやって来そうにない。せいぜいマイレージの特典航空券か、エコノミー航空券をマイレージでアップグレードするか、さもなくば航空会社の温情でアップグレード頂くか、知識が増えても役に立つとは限らないのだ。トホホ。
2015年7月26日 自宅にて読了