日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】廣瀬陽子著 「コーカサス 国際関係の十字路」(集英社新書)

2015-08-26 20:47:16 | 本・映画・展覧会
 夏休み旅行を前に本書を読んだ。地図で確認すると旧ソ連にあってソ連よりイスラム圏支配力の強そうなエリア。やはり山脈の向こうまで支配するってのは大変だろうな…。

 しかしその地勢的な問題よりも、宗教的・人種的問題の方が遥かに大きくそして複雑であるようだと本書を読んで理解した。東欧もそうだったがさまざまな国に支配されてきた国・地域はそう簡単に区分して説明できないし、歴史を知らない自分にとっては理解できる日が来るとは思えない。

 翻弄されてきた歴史の中に戦史があれば虐殺史もある。独自の発展を遂げた宗教がある。現地で少しでもそれらを見て何か感じることができれば。

 2015年7月16日 パナマシティのホテルにて読了
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2015年8月7日 【旅行】ロシア&コーカサスの夏旅・国内2往復つき(7)

2015-08-26 06:51:59 | 旅行・ハイク&ウォーク
 夜行列車は一般的な2段向い合せ=4名個室だが暑いのでドアは開けて寝ていた。そして「パスポート!」の声に起こされた。まずジョージア州国、これは車掌に預け暫くするとスタンプが押されて返ってきた。そしてアルメニア入国、ここで我々はビザを持っていないため厳重な見張りの中を列車から降ろされ事務所へ。車内で予め貰った書類を提出し、一人10USDを払ってビザシールが貼られ、隣の部屋で入国スタンプが押され再び車内へ。10両程度の列車なのに降りたのは我々のみ…きっと1両ごとにやっていたのだろう。荷物検査はなかった。再び寝る。

 起きたらちょうど朝日が昇るところだった。そしてこのエリアの人々の多くが仰ぎ見る山・アララト山が見えてきた。確かに富士山に似たシルエット。早くも市のたち始めた駅を通過し、畑仕事の人やローカルバスを眺めているうちに工場が増え家並みができエレバンに終着。定刻より数分遅れ、優秀だ。早朝で急いでホテルへ行っても仕方ないので、地下鉄でホテルに向かう。僅か2駅だった。荷物を預かって貰いロビーラウンジでゆっくり朝食してから市内散策へ。明朝は早発ちなので今日しか市内を見る時間はない。

 とは言えエレバンで行きたい場所は1箇所しかない。アルメニア人虐殺博物館、旧オスマントルコであったジェノサイドの慰霊碑と関連資料からなる。行って気が付いたが今年がちょうど100周年なのだった。高校生ぐらいだろうか、団体で見学に来ている若者の一団が居たが慰霊碑の灯火の前で号泣し動けなくなる生徒がいれば興味無さそうな生徒も居るのは沖縄や広島・長崎を訪れた日本の若人と同じかもしれない。ちなみにトルコは今もこの事実を認めていないそうだ。

 市街に戻って中心部の広場まわりをブラブラ。ホテルに戻ると部屋に入れたので夜行の寝不足を癒すべくノンビリ。夜に出て見るとライトアップされた建物群が美しかった。

 Hotel Europa 泊
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