日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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(Live) L.M.T.(Love Music Together)

2016-11-14 20:22:02 | 音楽、ギター、カラオケ
小田俊明(vo,g)、日吉大雄(vo,b)、武田和大(sax)、クッキー里中(dr)

ギタリスト堀尾和孝さんの縁で知ったバンド、L.M.T.のライブはこれで3回目。よく更新されてるブログを拝読しているしメンバーの日吉さんの個人イベントにも伺っており、あまり久しぶり感はないのだけど調べてみると今年3月に聞いて以来。お店には一番乗りだったがメンバー顔なじみのお客さんが途切れることなくやって来て、プレ忘年会のように和気藹々、賑やかなライブ。そして自分はライブごとに1枚アルバムを買い求め、この日で最新作「ありがとう」でコンプリート♪

アルバムを聴きライブを聴いて思うのは、人間いくつぐらいから愛を歌えるようになるんだろうかと。小田和正のコンサートで毎回思うし、むかし長渕剛を聴いてた頃にも思ったんだけど、人生ある時期から他人に対する愛を歌う、歌えるようになるんじゃないだろうか。個人的な体験がきっかけかもしれないし、年齢を意識すると他人への愛や感謝に想いが及ぶのかもしれない。恥ずかし気も無く、とは失礼な言い草だが、きっぱり歌えるって凄いことだと感心してしまう。

歌に感心する一方、演奏も楽しんだ。前回はトリオだったしカホンだったので今日の音の作りは相当ちがう。少しだけエフェクターとペダルを使った小田さん、柔らかいトーンが沁みるそれが噂のGibson 335ですか?対照的にアンプにストレートな日吉さん、派手なパフォーマンスはないのだけど穏やかな指弾きもしっかりキレ味のあるスラップも好きですねぇ。武田さんは初めてでしたが雰囲気あるサックス、おいしいところ持ってくなぁ。クッキーさん今回はドラムフルセット、ヴォーカルの邪魔をしないフラムやゴーストが凄く効果的。何方のパートを聞いても楽器やってみたいなって思わせる愉しさを感じるんですよね。

客席には堀尾さんライブでお会いした方も数人いて、終演後はメンバーも交えて楽しく飲んでお喋り。ワイン2本も入れちゃったよ!ここでビックリな事実が判明、なんとクッキーさんが同じ中学校の卒業生だった!あちらが数年先輩で在校時期は被ってないんだけど、共通で知ってる先生がいたりしてローカルな話題で盛り上がってしまった。次のライブには卒業アルバムを持って行こうかな?(笑)。日吉さんからは「風/伊勢正三」イベントの新たな展開の構想が?当日の写真はL.M.T.のブログにも採用して頂いた。重ね重ね有難うございました。

 2016年11月11日 四谷・ソケースロックにて

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【本】浮谷東次郎著 「俺様の宝石さ」(新潮文庫)

2016-11-14 06:28:27 | 本・映画・展覧会
 「がむしゃら1500キロ」の後日談と片付けてはいけないか、若くして逝ったレーサー・浮谷東次郎の高校生活末期からのアメリカ武者修行記。1ドル360円時代、渡米は太平洋航路の話である。

 気負いと空回りと、してやったり見事な成果が交錯する著者の奮闘ぶりは、中年オヤジが読むと青臭く感じる。が、その行動力や語学力、洞察力を同じ年代の己と比べてみるとひたすら驚嘆し関心するほかない。お坊ちゃまと言って良い家柄に生まれ育ちながらも高慢尊大にならず、貪欲がむしゃらに生きてゆこうとする姿勢は見事。もちろん、それが許される家が最終的には控えていたことは否めないが、少なくとも文面からは「何かあっても最終的には家に頼れば何とかなるさ」的な依存心は伺えない。

 著者の行状や主義主張に賛同できる点は多くないが、その意気込みや行動力においては全面的にひれ伏すしかない。あぁ自分もこれくらいできたらと思わないわけがない。一方で、著者が事故死せず生きていたらどんな人生を送っただろうと思わずに居られない。レーサーとしての名誉を欲しいままにし、大人になっても本作のようにやりたい放題奔放な人生を送っただろうか。ひょっとしたら「レーサーなんてもう止めだ」とあっさりビジネスマンあたりに転進していたかもしれない。

 文中に登場するホンダのオートバイや米国製乗用車の話も興味深く、当時のアメリカの物価水準などもわかり単なる伝記的作品に留まらない作品だった。

 2016年10月28日 通勤電車にて読了
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