日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2016年9月9日 【食べ物】サンマやーい!2016

2016-11-04 20:37:40 | 食べ物・飲み物
 書きかけて投稿を忘れてた記事を発掘したので一部を書き直しました(汗)

 今年のシーズン初め、サンマは不漁で極めて高値と報じられていました。実際、8月の終わりにはたまに見かける「新サンマ」の文字にもとんと出会わず。和食のチェーン店でも遅いところは9月下旬にならないとサンマの塩焼き定食がラインアップされないありさま。

 とは言えこちらも今年は環境が変わり、職場の近所にサンマを出す定食屋が見つからなかったのです。ようやく見つけたけど安いので冷凍サンマだろうなぁ、何だか細くて「刀」というより「棒」のよう。秋棒魚なんてヤだよ。

 昨年、一昨年と一シーズンひとりで発泡ケース一箱分を消費した私ですが今年は高値と供給場所のダブルパンチでサンマは殆ど食べる機会がなさそうです。無念。

 季節が進むにつれサンマの回遊域が日本よりに変わったようで、例年に近い漁獲になったとのニュースを見た気がします。とは言え会社の周囲の状況は変わらず、かくなる上は夜に居酒屋に入って「サンマとごはんセット」で食べられないか訊ねるしかありません。その度に飲んでちゃ大変なんで。写真は普段いかない場所の和食チェーン店で食べたサンマ。
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【本】開高 健著 「夏の闇」(新潮文庫)

2016-11-04 06:12:30 | 本・映画・展覧会
 小心そうな目をして豪快に笑う釣り好きな太っちょのオッサン、それが著者へのイメージ。実態とかけ離れていたらすみません。「パニック・裸の王様」を読んで時を経て「フィッシュ・オン!」や「オーパ!」を読んだからそうなったのだが、他にはこの高名な作家の作品を全く読んでいなかったことに気付き、別の本で紹介されていた本書を借りた次第。

 何とも寂しい結末である。そういう行動で主人公は自由を取り戻したという類の話でもない。何故わざわざ好き好んで悪い方に…と一般には思われるのではないか。どちらかと言えばバッド・エンドだし、作中どこかで明るい気分になれるかと言えば、読者は期待しない方がよいだろう。かように内向き(後ろ向きとまでは言えないかもしれないが…)な、著者の自伝とも言える作品はサイゴン(現ホーチミン・ベトナム)~パリ(フランス)~ボン(当時は西ドイツ)~ベルリン(当時は東西に分断)などと舞台を変え、著者とその彼女との関わり合いを記している。その記述にひどく難解な比喩がある。きっと学生の頃に読んでも理解できなかったろうな。今でも読むのを止めて反芻してゆっくり字面を辿りながら読み進めたほどだもの。それとも昔の方が勢いで読み進め直感的に理解できただろうか。

 著者の具体的な経歴や当時の足取り、或いは「女」の正体についてはほぼ判明しているらしいが、それを辿ったところで作品の理解解釈にどれほど役立つだろう。いや、主人公がどうして作中に現される考え方や行動に至ったか、背景くらいは知っていた方が良いだろうか。

 本書の解説をC・W・ニコル氏が書いているが、彼の言うとおり「闇」シリーズのもう一作「輝ける闇」(こちらの方が刊行は先だ)も読んでみたくなった。

 2016年10月21日 通勤電車にて読了
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