漂流記は洋の東西いろいろ書かれているが、本書は日本の作品で若年層を対象に教育効果を狙って書かれたと思しき作品。話は明治末期の実話がベースらしいが、16人乗りの帆船が太平洋航海に出かけて難破し、やっとの思いでハワイに辿り着き、大修繕ののち帰国の途につくがまたもや難破し、今度は船が完全に破壊されてしまい乗組員は助かったものの絶海の孤島生活を余儀なくされる…というもの。
難破(遭難)のいきさつ、物語の展開はテンポよく、その後の漂流民として生活もどんどん展開するのだが、「節度を守り、向上心を持ち、希望を失わず、一致団結して」と言うベースがあるため話に深みはない。ドキュメンタリーではなく「こういう風に生きればきっと明るい未来が待っているのだ」という説話は、せめて中学生くらいまでに読んでおくのだった。
2018年11月23日 札幌のホテルにて読了
難破(遭難)のいきさつ、物語の展開はテンポよく、その後の漂流民として生活もどんどん展開するのだが、「節度を守り、向上心を持ち、希望を失わず、一致団結して」と言うベースがあるため話に深みはない。ドキュメンタリーではなく「こういう風に生きればきっと明るい未来が待っているのだ」という説話は、せめて中学生くらいまでに読んでおくのだった。
2018年11月23日 札幌のホテルにて読了