日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】須川邦彦著 「無人島に生きる十六人」(新潮文庫)

2018-12-10 20:51:47 | 本・映画・展覧会
 漂流記は洋の東西いろいろ書かれているが、本書は日本の作品で若年層を対象に教育効果を狙って書かれたと思しき作品。話は明治末期の実話がベースらしいが、16人乗りの帆船が太平洋航海に出かけて難破し、やっとの思いでハワイに辿り着き、大修繕ののち帰国の途につくがまたもや難破し、今度は船が完全に破壊されてしまい乗組員は助かったものの絶海の孤島生活を余儀なくされる…というもの。

 難破(遭難)のいきさつ、物語の展開はテンポよく、その後の漂流民として生活もどんどん展開するのだが、「節度を守り、向上心を持ち、希望を失わず、一致団結して」と言うベースがあるため話に深みはない。ドキュメンタリーではなく「こういう風に生きればきっと明るい未来が待っているのだ」という説話は、せめて中学生くらいまでに読んでおくのだった。

 2018年11月23日 札幌のホテルにて読了
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2018年11月23日 【旅行】空知の炭鉱跡を訪ねて

2018-12-10 06:32:34 | 旅行・ハイク&ウォーク
 JALマイレージ稼ぎを兼ねた北海道JRお別れ乗車に行くことにしたが、2路線を1日に集約するプランを立て、もう1日は現地の友人にお世話になる「ミステリーツアー」。友人は住人なだけでなく超北海道通ゆえ何処へゆくか楽しみ♪JL501便(JA335J:737-800)で1時間12分で降り立った北海道は一昨日に初雪、昨晩本降り。新札幌までJRでゆき友人のクルマに乗り込む。さっそく妙な裏道(笑)を通り江別西ICから道央道を東に向うと、ほどなく雪が、それも本降りになり路面は完全に真っ白に。完全に冬。

 滝川で降り、目的地をいったん通り過ぎて芦別まで行き「ガタタンラーメン」で有名な店へ。ガタタンとは含多湯と書きとろみのついた鶏ガラ出汁、ラーメンと言うよりはやわらか焼きそばの趣だったが、今日の天気ではなおさら旨い。激しい雪の中、保存されている三井芦別の機関車+石炭車を詣で、赤平に戻り目的地の「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」へ。今年オープンしたばかりの施設でノーマークだった!

 展示室はあまり広くないが、圧巻は構内の見取り図面。地底奥深く、蟻の巣のように張り巡らされた坑道の一本一本が載った図面からは管理の狂気すら感じる。それを立体化した模型も、同様のものを他所でも見たことがあるが人間の営みの凄さを感じる。そして開錠して入れて貰う立坑、綺麗ではないが展示用に綺麗に整備されたわけでもなく閉山当時のままと言った雰囲気がよりリアルに迫る(写真)。ただ建物に入って終わりではなく、炭鉱マンOBによる作業手順や機械の動作原理、当時の状況などの説明があり、エレベータの操作室などにも入れる!絶え間ない巻上げや行き交う炭車や人車、当時は終日轟音に溢れていたのではないかと、しんしんと冷え込む建屋の中で思ったことだった(念のためタイツを履いてきて良かった)。さらに少し離れた整備場で坑道内のボーリングマシンや人車なども見学、この時間は我々2名だけだったのでたっぷり質問もでき、有意義な時間だった。

 堪能に追い討ちをかけるように奔別、幌内の立坑にも連れて行って貰い、16時過ぎに真っ暗となった夜道を札幌へ。途中で2台、路外転落している車に遭遇。今日がまさに冬の入りでドライバーも慣れていない運転が目立つ。最後はメチャ安で旨いジンギスカン「蘭豆(平和園)」経由でホテルまで送っていただき、期待に違わぬ一日となった。大変お世話になりました。

 ホテル時計台 泊
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