確かに昔はアラビアって言葉を聞いた覚えがあるが、近年ではサウジ(アラビア)もしくはアラブ(諸国)って言うよね…タイトルからしてレトロ感。物語は昭和と思ったら明治から始まっていた。あっれー違う人かな?確かに子供のころ両親が「アラビア太郎」の話題を口にしていたことがあったんだけど…間違ってはいなかったが、主人公のもう晩年でした。
「アラビア太郎」さらに以前は「満州太郎」とも呼ばれた男・山下太郎の生涯を描いた本である。破天荒と言える生き方、エピソードと共に記された思い切った決断の考え方や根拠、一流好みの理由などは、全てに共感できるわけではないが成程、一理あるかと頷いてしまうことが多かった。
この時代の実業家は皆そうなのかもしれないが、山下太郎も綺麗ごと、公正な商取引ばかりで成り上がっていった訳ではなく、むしろ怪しい(やましい)ところだらけに見える。それでも勝てば官軍か。
アラビア(石油)と言えば世間一般には「海賊と呼ばれた男」出光佐三が有名になった気がするが、それに先立ち本書に記されたような大活躍をした人間がいることを知るのも悪くはない。石油ひと筋だった出光氏と山下氏は好対照で面白くもある。
2019年1月12日 通勤電車にて読了
「アラビア太郎」さらに以前は「満州太郎」とも呼ばれた男・山下太郎の生涯を描いた本である。破天荒と言える生き方、エピソードと共に記された思い切った決断の考え方や根拠、一流好みの理由などは、全てに共感できるわけではないが成程、一理あるかと頷いてしまうことが多かった。
この時代の実業家は皆そうなのかもしれないが、山下太郎も綺麗ごと、公正な商取引ばかりで成り上がっていった訳ではなく、むしろ怪しい(やましい)ところだらけに見える。それでも勝てば官軍か。
アラビア(石油)と言えば世間一般には「海賊と呼ばれた男」出光佐三が有名になった気がするが、それに先立ち本書に記されたような大活躍をした人間がいることを知るのも悪くはない。石油ひと筋だった出光氏と山下氏は好対照で面白くもある。
2019年1月12日 通勤電車にて読了